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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

矢車草~夏の季語

庭で、矢車菊が花を咲かせている。

「矢車草」は、夏の植物の季語で、『俳句歳時記・夏』には、こうある。

ヨーロッパ原産の一・二年草の花。(中略)形が矢車に似ている。細い茎が風に揺れやすく頼りなげなさまに趣がある。正しくは矢車菊のこと。

本来、植物学的「矢車草」はユキノシタ科の多年草で、庭の矢車菊とは違う花だそうだ。一時期、その矢車草と庭のキク科の矢車菊と、どちらも「矢車草」と呼ばれていたという。ややこしい。ということで、区別するためにキク科のよく見かける一年草を「矢車菊」と呼ぶことにしたのだとか。

「矢車菊」は『俳句歳時記・夏』では傍題になっていたが、逆に「矢車菊」を季語、「矢車草」を傍題とするサイトもあった。

矢車草のうねりは空に遊びをり  中川悦子

まっすぐにピンと伸びている矢車菊もあるが、茎が曲がったものがたしかによく混じっている。”空に遊びをり”が素敵。

清貧の閑居矢車草ひらく  日野草城

どんな場所にでも花ひらく矢車草。一年草だから根づくことはないけれど、種をこぼし咲いてはまた次の年へとつなぐ強さがある。

北欧は矢車咲くや麦の中  山口青邨

ヨーロッパ原産だという矢車菊を、向こうで眺めたのだろうか。大きく広がる麦畑と青く揺れる矢車菊が、一瞬にして目に浮かんだ。

 

庭には、ヒメウツギも咲き始めた。夏の季語が、そこいらじゅうで主張を始める季節だ。

庭に咲いた矢車菊。紫色が美しい。

遠目に見ると、頼りない感じ。庭の3ヶ所に、こんなふうに唐突に花を咲かせています。

庭の、というか森の花壇に咲いたヒメウツギ。

よく濡れるものに空あり花卯ッ木  八木木枯

花壇には、2種類のラベンダーを植えました。「富良野」。

「ブルーセント」。

フランスギクも、あちこちに咲き始めました。

ツルニチニチソウも。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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