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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

人口が見える場所

きのう、何年かぶりにインフルエンザの予防接種を受けた。

子どもの受験の年以外には受けたこともなかったのだが、今年は早々と夫がかかってしまい、用心に越したことはないとでかけた。

発症はしなかったが、もしかしたら夫のインフルをもらっている可能性もあるので、

「きみがA型だったから、B型を打ってもらうね」

そう言って町内の診療所の扉をくぐったのだが、

「A型2種類、B型2種類の混合です」

とあっさり言われ、インフルエンザの進化とともに予防接種も進化していることを知る。

 

ところで、月曜だというのに診療所は空いていた。

予防接種や風邪などで混み合い、待ち時間も長いかと文庫本を鞄に忍ばせていったが不要だった。

「人が減ってるのかも」

とは、夫の考察。先月行った隣町の総合病院でも、何年かまえには座る椅子もないほど混んでいたのに、人はまばらだったらしい。

役場に貼ってある明野町人口統計では、20年前に比べて約1割減。5,000人から4,500人ほどになっている。

それでも減っていると実感したのは初めてだった。この時間の病院だから、お年寄りが減っているのだろうか。人口の増減が目に見える土地にいるのだと、初めて感じたことも新鮮に思った。

 

このあいだ、ラーメン屋でランチしている3人のおばあちゃんたちの会話を思い出した。

子どもに、危ないから人を乗せるのはやめてくれと約束させられ、このランチ会も今日が最後、といった内容だった。

歳をとると、田舎で暮らすにも様々な障害が持ち上がってくる。運転は、そのなかでももっとも大きな問題だろう。

ちょっと淋しい気持ちになりながら、そう遠くない未来を思った。

帰り道に見た南アルプス連峰と紅葉。

甲斐駒ケ岳がくっきりと見えていました。

やわらかな陽射しに、微笑んでいるかのようにも見えました。気持ちの持ちようで山の表情も変わってくるものですね。

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  1. ぱす より:

    今日は、すっかりこちらも冬のような寒さでした。
    インフルエンザ。気をつけなくてはいけませんね。

    山梨へ、少しだけお邪魔しました。
    山中湖辺りは、さえさんのところとは、ずいぶん離れているのでしょうか。
    この山の上の雲の感じ。あの日の空と同じようだなあと思いました。
    山の輪郭が、とても美しいですね。

  2. さえ より:

    >ぱすさん
    冷えこむようになりましたね~
    インフルエンザ、予防接種をしても気をつけなくちゃですよね。
    山中湖は、もうずいぶん行っていなくて、それくらい遠いです。
    でも山の上の雲が同じと感じるくらいは、お近くまでいらしたんですね~♩
    山は毎日のように表情を変えていきます。
    ハッとさせられることも、日常です。

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

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I answer only Japanese.

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