健康診断は、会社員の権利と義務として毎年受けている。
本社が東京なので、受ける場所は新宿だ。
甲府からあずさに乗って1時間半。暖房が効くこの時期、水も飲めないのはちょっとつらいが、バリウムを飲むため、飲食禁止。
午前中だけのことなのだから、我慢できないようなことじゃない。
だが、いつもは何とも思わない蕎麦屋の出し汁の匂いに空腹が増し、恨めしくなる。車内販売のワゴンが通るたび、お茶を買いたくなる。
「だめ」と言われると、したくなる。手に入らないものほど欲しくなる。まさにないものねだりの心理である。
とは言え、毎年のことだ。特別なことじゃない。
ところが帰りのあずさで、初めて気づいた。
車内販売のワゴンが通るたびに、お茶が飲みたくなりペットボトルの蓋を開ける自分がいる。これまでもそうやって、ワゴンが通るたびに思い出し、飲みたくなっていたらしい。喉が渇いた。お腹が空いた。そういう欲望って、どのくらい空腹かっていうより、気持ちの問題なのかも。
今わたしは、いつでも食べられる生活をしている。
それがとても、気持ちを豊かにしてくれているのだと実感した。
TOHO CINEMASのゴジラを横目に通り過ぎ、歌舞伎町を通っていきます。健康診断の結果は、すべてOKってわけじゃないけど良好でした。再検査なし。
やっとお昼ご飯だ。新潟加島屋の駅弁。初めて見る顔だなあ。
鮭いくら弁当です。錦糸卵がふっわふわでお腹にやさしい感じがしました。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
健康診断のあとのお弁当。
さぞ美味しかったでしょう。
さえさんのメンテナンスのしめくくりは、大都会にてなんですね。美味しい誘惑いっぱいですね❤
日の名残り
さえさんの書評だけでも引き込まれました。
ひっそりとひたむきな生き方。
私も、惹かれるものがあります。
夕方が、一番好き。
いい時間と、思うのも共感しました。
今日も、無事に終わった〜と、いう気持ち。
同じような毎日の中、そう思える時がいい時間です。
ぱすさん
鮭いくら弁当、美味しかったです♩
小さな会社なので、全員同じところで受けるんですよ。
女性フロアがあって、快適に健康診断が受けられて、慣れてるしいいかな~って思うんだけど、歌舞伎町のど真ん中を突っ切っていくのは、あんまり気分がいいとは言えませんけどね。
『日の名残り』の紹介、読んでいただいてありがとうございます♩
最初はとっつきにくかったんですが、ミス・ケントンとの会話が出てきた辺りから、楽しく読み進められました。スティーブンスが魅力的だからかな。
わたしたちのとしごろも、もう夕方なのかな~とか思いつつ。
今日もぶじ終わった。たしかに、そう思うとホッとしますね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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