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はりねずみが眠るとき

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ヨゲンノトリ

「ヨゲンノトリ」を、ご存じだろうか。

もうひとつの「アマビエ」とも言われる山梨版の厄病退散の象徴だ。

 

山梨は市川村(現山梨市)の名主の「暴瀉病流行日記(ぼうしゃびょうりゅうこうにっき)」に、頭が2つある不思議な鳥の絵が描かれていた。江戸にコレラが大流行した1857年のことだ。

「山梨県立博物館」のサイトには、こうある。

この烏が、加賀国(現在の石川県)に現れて言うことには、もうすぐ世の中の人が9割方死ぬであろう難が起こる。我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう。

黒い頭と白い頭、2つの頭を持った鳥。それが「ヨゲンノトリ」だ。

 

その後、コレラは江戸から甲斐の国(山梨)へと蔓延していく。

実際、その年コレラで大勢の人が亡くなった。人々は「ヨゲンノトリ」を信じ、朝夕その姿を仰いだという。

 

その「ヨゲンノトリ」の日本手拭いを、いただいた。

デフォルメされたシンプル可愛い藍と白で描かれた「ヨゲンノトリ」で、廊下のギャラリーに飾ることにした。

48時間後にやってくる新しい年の、厄病退散を願う。

いただいた日本手拭いのヨゲンノトリです。

廊下のギャラリー。Yasuo Maedaの写真コーナーになっています。

そこに夫が、庭の南天を飾りました。

こちらは、トイレの一輪挿しにわたしが飾った南天。

もうひとつのトイレも。完全逆光ですね。

COMMENT

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  1. ユミ より:

    廊下が素敵なギャラリーになっているんですね。
    和の小物と写真のコラボがお洒落ですね~
    南天も家にあるとちょっと飾るのにいいですね。
    産直の花売り場で南天を見たけれど、高くて買えませんでした。(/_;)
    ところで、ヨゲンノトリ、全く知らなかったです。
    昔から疫病退散に人々は、拠り所を求めて色んな物に頼ったんでしょうね。
    イラストになると、ヨゲンノトリも可愛いですね。
    手拭いを吊るしている棒もとってもいいな~~
    ほんとに来年は明るい話題の多い年になりますように・・・
    さえさん、良いお年をお迎えくださいね。

  2. さえ より:

    >ユミさん
    廊下のギャラリー、夫の気に入りの場所です。
    今は御節置き場になるので、片づけちゃいましたが。
    寒いんですよ~廊下。
    南天って、買うと高いんですね。
    何度か盗られたのも、そういうことなのかなあ。
    ヨゲンノトリ、山梨では有名です。各地にそういう存在、あるのかもですね。
    手拭い、ここにいつも飾っています。お洒落な日本手拭いもさいきんはいっぱいでていますね。
    来年は、ほんと、いい年になるといいですね。
    ユミさんも、よいお年をお迎えくださいね~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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