『地球の歩き方』で、二十四節気「小雪の候」の山々の様子を紹介した。
期せずして、初雪が舞った翌朝の山々は、美しく雪化粧していた。
「小雪」は、今年は11月22日~12月6日。
ああ、もうすっかり冬だ。もうすぐに今年も終わるなあ、と思わずにはいられない時期に、いつの間にか入っている。
「小雪」は、冬の時候の季語。
小雪や津軽の藍の小巾刺(こぎんざし) 井上弘美
ほかにこの季節の時候の季語に「十一月」「霜月」などがある。
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男
小春日和のような暖かな日も多い11月。下旬になると冬の気配が濃くなる。12の月のなかでもわりと地味な11月を惜しんでいる句。
霜月や雲もかゝらぬ昼の富士 正岡子規
たしかにこのところ、雲ひとつない富士山を見ることが多かった。なるほどという句だ。
そして記事をかくうちに、山梨が誇る俳人飯田蛇笏の「小雪」を詠んだ句にも出会えた。
小雪や古りしだれたる糸桜 飯田蛇笏
山梨にいて、飯田龍太に師事していた先生の句会で学んでいるのに、いまだ蛇笏の句を集中して読んでいない。
この冬は、飯田蛇笏、龍太親子の句を味わう時間を持とうと思う。
”うめフェス”翌日の八ヶ岳。山の写真を撮りに行く明野のビューポイントです。
雪を冠した八ヶ岳連峰。美しいですね。
山眠るまばゆき鳥を放ちては 山田みづえ
左から、編笠山、権現岳、阿弥陀岳、中岳、赤岳、横岳。
山の名前を知りたい方は、こちら。
最高峰赤岳が真っ白に染まっていると、わくわくします。
西にスクロールしていくと。
南アルプス連峰。
どーんと、迫るように見えていました。
左から、アサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。
左から薬師岳、観音岳、地蔵岳と並ぶ3つの山は「鳳凰三山」です。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
【小雪の候、眠り始めた山梨の山々~八ヶ岳、南アルプス連峰、富士山】
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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