「1つ、2つ、3つ、あとはたくさん」と数えたい方だが、理系なんじゃないかと言われた。人差し指と薬指の長さの比率で、理系か文系かわかるのだという。

薬指がより長い方が理系で男性的。反射神経などに優れているそうだ。

逆に人差し指と薬指の長さがあまり違わない人は文系で女性的。細やかな気遣いができるらしい。

手相を見て言っているのだと思ったが、この話は科学的な研究に基づいていて、イギリスの大学の研究チームが発表したことだという。

「反射神経？　車の運転とか下手なんですよ」

「運転全般は得意じゃなくても、飛び出してきたものをとっさに避けられる。そういう能力があるということだと思います」

気まぐれで、初めて手相を見てもらった。

「トラベルライターの仕事は、相性がよい」

「しかし、詰めが甘いところがあり、能力を出し切れていない」

などと言われ、で、指の比率の話になった。

その指の比率の話を聞きながら、どうにももぞもぞした。

だって、手を外側に向ければ薬指長く見えるし、内側に向ければ人差し指と同じくらいにも見える。そのうえ特別小指が短いのだから、薬指が長く見えるだけでは？　と釈然としない思いが渦巻いた。

あとから考えると、指の長さの比率だけで決められる何かに抵抗したかったのだと思う。漠然としてるくらいが感覚的にちょうどいい感じがしたのだ。

「詰めが甘いという言葉は、きっちり受け止めましょう」

そう思いながらも、占いというものをどこか冷めた目で見ている自分と、ちょっとだけ長めだという薬指の指先を見つめたのだった。

この角度だと、右手は薬指がより長く、左手は人差し指と同じくらいに見える？小指は、市販の手袋が余るくらい短いんです。

初めてニットネイルをしてもらいました。冬っぽいでしょ。

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【天空にいちばん近い列車『ハイレール1375（イチサンナナゴ）』に乗ってきました！】