12月の句会。わたしにとっては、2度目の句会となる。
初めての句会では、句会というものの流れを知り、新しい情報が押し寄せてきて、頭のなかがアップアップしたが、それも少し落ち着いた。
12月のお題は、「師走」と「山茶花」で、それぞれ1句ずつ、合わせて2句提出。
今回は先生不在の会だったけれど、まるっきり初心者のわたしから見たら、先輩方全員が先生のようだ。
「師走」というワードから、連想する言葉の豊富さに驚かされた。
大掃除やプレゼント、歳暮、墓参のほかに「第九」「赤穂浪士」など、聞けば思いあたっても想像もつかなかった言葉もあり、「躙口(にじりぐち)」(茶室の小さな入口)など、まるで知らなかった言葉もあった。
「無事是貴人」も、初めて聞いた。
臨済禅師の言葉をまとめた語録「臨済録」にある言葉だとか。
「無事是貴人、担だ造作すること莫れ、祇だ是れ平常なり」
(ぶじこれきにん、ただぞうさすることなかれ、ただこれびょうじょうなれ)
「どんな境遇にあろうと、それを当たり前だと受け止め、務めを果たせる人こそが貴い」という意味だという。
「無事」という言葉も「ありのまま、そのままでよし」と臨済禅師は理解していたそうだ。
「ありのままでよし」という意味だと思えば「無事」という言葉も、日々のなかで違った捉え方で使えそうだ。
わたしの句は、こちら。
八重白き山茶花凜と咲く空き家
今回も、ひとりだけ選んでくれた人がいた。うれしい。
1月のお題は「初明り」と「若菜摘み」だ。
きのうの朝、リビングから見えた八ヶ岳が美しかったので、2階へ。
キャットウォークから撮りました。
いちばん遠景にするとこんな感じですが、肉眼では2枚目の写真くらいに見えます。
権現岳と赤岳が、競うように雄々しさを増していきます。
編笠山と権現岳。三ツ頭と重なるように見える権現だけも好きだけれど。
最高峰赤岳は、インパクトあるなあ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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