8月の句会。兼題は、「天の川」「桃」。
「天の川」は、秋の天文の季語。「銀河」「銀漢」「星河」などの傍題がある。
あらうみや佐渡に横たふ天の川 芭蕉
大きな風景を詠んだこの句のなかには、荒波の向こうにあるかつて流刑地でもあった佐渡島の悲哀を込めつつも、織女と牽牛の年に一度だけの逢瀬にロマンを感じて詠まれたのではないか、などと鑑賞できるそうだ。
文月や六日も常の夜には似ず 芭蕉
『奥の細道』では、この句の次に天の川の句が置かれている。文月(旧暦七月)六日、つまり七夕の前夜もいつもの夜とは違い、趣がある。そこにも、織女と牽牛のロマンチックな夜を迎える高揚感が読みとれるという。
天の川の下に天智天皇と臣虚子と 高浜虚子
幻想を羽ばたかせて詠んだ句。天の川の下には、天智天皇とその家臣である自分がいる。九州、太宰府で詠んだ句だそうだ。
「白桃」は、秋の植物の季語。『俳句歳時記・秋』には、「桃」の傍題として載っていた。「桃の実」「水蜜桃」なども傍題。
中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼
中年男性の旺盛な生命感を感じる句。エロティックな雰囲気が漂う。
磧にて白桃むけば水過ぎゆく 森澄雄
磧(かわら)は河原のことで、場所は長野の糸魚川。過ぎゆく水に、過ぎゆく時間を感じさせる句。
わたしの句は、こちら。
青空も夜空も知りぬ白き桃
「白き桃」がやや不安定という指摘を受け、先生が添削してくださった。
青空も夜空も知りて桃熟す
なるほど、すとんと落ちたような、すっきりした感じがある。こういう俳句の不安定さというものが、まだまだよくわかっていないのだと再確認した。
手の届かない夜空にきらめく天の川には、大きな風景やロマンを。捥いで手にして香りを嗅いで皮を剝き、食卓にのせ食べる桃には、生活が詠まれているように思う。
9月の句会の兼題は、「秋の雲」「蜩(ひぐらし)」。
その頃には、だいぶ涼しくなっているだろうか。

国道141号沿いの一宮の桃販売店で、購入しました。

大玉です。6個1,500円。スーパーで買うより安くて、断然美味しい。

1個目は、少し硬め。でも、甘~い。

なかがずいぶん赤いのも。だんだん、やわらかくなって。

一週間経つと、とろけるほどになりました。
こんにちは。
残暑が厳しいですね。
美味しそうな大きな桃、山梨は桃の産地でしたね。
ひと切れでいいからくださいな!って言いたいほどいい色つやです。
青空も夜空も知りて桃熟す
すっきりとしたいい句ですね!
青空と夜空、という言葉が素敵です。
こんにちは~。
真っ赤になって美味しそうですね。
昨年、初めて山梨の桃を岡山の白桃と食べ比べましたが
甘くておいしかったのを思い出しました。
山梨の桃には硬い品種もあるそうですね。
日にちがたつと柔らかくなるので
産地でしか味わえない貴重な桃と聞いています。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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