ドラマは終わってしまったが、原作本のレシピは引き続き楽しんでいる。
じつは「さばのみそ煮」は、1度か2度くらいしか作ったことがない。手間がかかるわりには、上手くできなかったからだ。
しかし、シロさんの料理友達で主婦、佳代子さんは言う。
「そりゃ塩をふったり熱湯をかけて霜降りしたりしてちゃんと作れたらすごくステキだけどもさ、今日は簡単に夕食済ませたいなーって時に、そーださばみそにしよう! って思えるのも捨てがたいからね」
「へーっ、簡単さばみそかあ」
食指が動く。
レシピは、生姜の薄切りと調味料を合わせて鍋にかけ、沸騰したらさばの切り身を入れる。落し蓋をして中弱火で10分~15分煮る。以上。
シロさん「みその香りが飛ぶからみそは後で入れろって本に…」
佳代子さん「いーのいーの、どうせお互い大したみそじゃないじゃん!」
う~ん、簡単。そして美味しかった。
「今日は、簡単に夕飯済ませたい」
台所を守る主婦には、あるあるだ。
料理に対するこだわりは、過ぎると足枷となる。たいへんだから、あれ、作るのやーめたということになりかねない。
どこまで簡単に。どこまで節約して。
そんなことだって、こだわり始めると同じく足枷になっていく。
楽しく作って、楽しく食べる。それがいちばん難しいのかも知れないなあ。
佳代子さんの、さばのみそ煮です。
大きめのさばだったので4つに切って翌朝にも。
神戸のいかなごがなくなったので、一緒に買った牛肉ちりめんを開けて。
炒めた茄子と茗荷の味噌汁も美味しい。味噌と油って相性抜群ですよね。
ようやく、この夏初めて西瓜を食べました。
「ヨーグルトに、西瓜入れると美味しいよ」と、夫が言うので半信半疑で。あ、これなかなかイケる!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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