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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ふたりでお茶を

きみは、愛する人にお茶を淹れることに、幸せを感じないの?

読んだ本の名を忘れても、フレーズだけが残ることがある。

何十年も前に出版された、ひとりの女性のエッセイ集だったと思う。

 

共働き。家事は嫌いではないけれど、趣味の時間も大切にしたい。時間短縮できるようあれこれ家事を工夫する。そして、ようやく手に入れた自分の時間。そのとき「お茶を淹れてくれる」と、夫からのオーダー。マイナスオーラいっぱいのため息とともに立ち上がったとき、冒頭の言葉がかけられた。

記憶は曖昧だが、まあそんな内容だったはずだ。

 

このフレーズ、どうして何十年もわたしのなかに残っているのだろう。

まずひとつは、夫婦間で「愛する人にお茶を淹れる幸せ」という言葉が交わされたことがとても新鮮に映ったことだ。

たぶんもうひとつは、「じゃあ、あなたは愛する人が好きなことを楽しんでいることに、幸せを感じないの?」という反発の気持ちだ。

 

両親、友人、知人。いろいろな夫婦を見てきた。そして自分の経験からも、夫婦というものは、磁石のN極とS極のように反発し合ったり、マラソンランナーのように競い合ったりする部分があるのだとわかってきた。芸能人の離婚が多いのには、相手の活躍を受け入れられないケースも多々あるんじゃないかな。

 

今は夫と、ゆっくりとふたりでお茶を飲む時間を楽しむことができる。だが子どもたちが小さかった頃には、そんな余裕はなくケンカばかりしていたっけ。

夫婦の関係も、心のゆとりが大切だということなのだろうか。

愛する人にお茶を淹れることに、幸せ、感じていますか?

CIMG8249『豆玄』のグァテマラです。ふたり仕事をしながらの珈琲タイムでした。

CIMG8252自分で言うのもなんですが、とっても美味しく淹れられました。

CIMG8253左は東京で見つけたカップ。右は森下真吾さん作のカップです。

 

☆『地球の歩き方』特派員ブログ、更新しました。

【真の美と健康を求めて~『女神の森 奏樹カフェ&ダイニング』】

 

 

 

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  1. ぱす より:

    私は、淹れてもらうほうが多いなあと思いました。
    朝のコーヒーも、休日のコーヒーも淹れてもらっています。

    淹れてもらうほうがやっぱり美味しいんですよね。

    たまに自分で淹れる時、前にさえさんに教えてもらった10円玉を意識しています。
    味わいが違うような気がします。

    コーヒーを淹れる時。静かないい時間ですね。
    幸せなひとときですね。好きな時間です。

    • さえ より:

      ぱすさん
      わ~、ご主人、珈琲やお茶、淹れてくださるんですね~いいな♩
      たまに淹れてもらうと、うれしいですよね。
      珈琲は自分にこだわりがあるから、どうしてもわたしが淹れちゃいますが(笑)
      珈琲を淹れる時間、わたしも好きです♡
      幸せなひとときですよね、ほんと。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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