おでんを煮たのに、辛子を切らすという失態を犯した。
残り少ないチューブの和辛子を夫に譲り、どうしようかと考えあぐね、柚子胡椒で食べてみることにした。
おでんの薬味も、地方によってそれぞれだと聞いたことがあったからだ。
北海道や東北では、甘辛い生姜味噌を。
長野の一部では、醤油味の葱ダレを。
静岡では、削り節や青海苔を。
名古屋の辺りでは、甘味噌を。
おでん大国とも言われる石川県の金沢では、生姜味噌を。
姫路では、生姜醤油を。
香川では、白味噌の甘いタレを。
九州の一部では、柚子胡椒を。
沖縄では、和辛子のほか、豚肉やソーセージに合うマスタードを。
具材も、その土地独特のものが入っていたり、煮汁も塩味だったりいろいろらしい。
そして、関東では辛子だ。
それを切らしてしまったのである。
ちょうど美味しい柚子胡椒を使っていたので、それもあって試してみると、これが美味しかった。まるで違うものを食べているような感じだ。
たくさん煮ることの多いおでんを飽きずに最後までいただくにはこうして薬味を変えてみるのもいいかもと思えた。
次は、ソーセージを入れて煮込み、沖縄風にマスタードで食べてみようか。
それでも翌朝、ご飯と一緒に食べたときには、やっぱり辛子の優しい味わいがご飯には合うなあと思ったのだけれど。
この柚子胡椒が美味しかったんです。
市内白州町の「brevicaule」の柚子こしょう。この色に魅かれて購入しました。
焼き鳥とかが、ワンランクアップの味に。
おでんも美味しくいただきました。
でも翌朝は、探し出した納豆の辛子で。
辛子の味の汁に、卵を溶いて。
朝ご飯のご飯にかけて食べるのが、我が家流。これが美味しいんです。
おでんにからし。
やはり、欠かせませんね。その代わりに柚子ごしょうも納得です!
我が家も、最近は柚子ごしょうなんです。
姫路おでんでは、生姜醤油なのですが、我が家はそれにはこだわってないのです。
不思議ですね・・・・。
白州の柚子胡椒。この色は、異色ですね。胡椒の色が違うのでしょうか。
白州って、あのウイスキーの地ですか?それだけでも、美味しそうですね!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。