ふるさと納税の返納品に、ウツボのたたきが届いた。
高知は佐川町の「宮地鮮魚店」からである。
11月に旅した高知は、とにかく海の幸が美味かった。
ウツボのたたきも、そのひとつだ。
ウツボは唐揚げも、美味しかった。
ウツボは初体験だったが、魚と言うより鶏肉に近い味だと感じたのはわたしだけではないだろう。生臭さなどもなく、からか旨味が素直に口のなかに広がった。グロテスクな見た目は、忘れることにした。
ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科の生物で、大きいモノは1m以上になるという。
肉は白身。コラーゲン、カルシウム、鉄分などが豊富で、美容と健康によく、目がよくなるとも言われているらしい。
ウツボの名は、弓矢を入れる「空穂(うつぼ)」に似ているのからだとか。
ああ、と合点がいった。
「空」という文字。
「うつ」という音。
だからか、と。
だからどこか淋しいというか、むなしいというか、っていうか「むなしい」って「空しい」ってかくんだなっていうか、そんな印象がウツボのなかにあったのかって知った。
無論ウツボは海のなかで、「空」という字を当てられて、そんなことも知らずに生きているんだけど。
届いたウツボのたたきです。にんにくダレが効いていました。
揚げ出し豆腐との夕餉です。
高知で夫の後輩さんに連れて行ってもらった「酒亭どんこ」という土佐料理のお店出食べたウツボの唐揚げ。
「足摺海洋館SATOUMI」で見たウツボ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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