JR甲府駅に「駅ピアノ」が設置されたと聞き、さっそく取材に出向いた。
地元高校生の発案が、多くの人の賛同と協力を得て実現に至ったそうだ。詳しくはアップしたばかりの【駅ピアノがお目見え~JR甲府駅『山梨ストリートピアノ』】で。
ひとつしかない改札を抜けると、すでにピアノの音が聴こえてきた。
「ああ、いつもの駅も、音楽が流れているだけで雰囲気が違うなあ」
すぐに、ピアノが置いてある広場に出る。
ピアノを弾いていたのは、高校生男子だった。ふたりうちわで扇ぎあいながら、とても楽しそうに弾いている。ピアノを弾くのが楽しくてしょうがないといった様子だ。
少し離れたベンチには、座ってピアノを見つめる若いお母さんと小さな男の子。小学生の女子グループはおしゃべりしながらチラチラとピアノの方を見ている。初老の男性や女性も、耳を傾けている。
通路には、行きかう人たち。
改札口へ向かう人。家へと帰る人。仕事中の人。買い物に行く人。旅行者。
立ち止まる人もいれば、急ぎ足で通り過ぎる人もいる。
駅は、多くの人の通過点だ。だから様々な人が集まる。
だからこそストリートピアノは、思いもかけない人に届く可能性を秘めている。
疲れ果てもう何もかも嫌になった誰かが、はたと足を止めるかも知れない。
これから大切な仕事に向かう誰かに、小さな勇気を与えるかも知れない。
下を向いて歩いていた誰かが、顔を上げるかも知れない。
そんなことを考えながら、広場を後にした。
遅いランチにと、駅ナカの蕎麦を食べる。店を出るとき、
「ごちそうさま」と声をかけると、
「いってらっしゃいませ。お気をつけて」と返ってきた。
威勢のいい挨拶に、気持ちが和む。
やはりここは、どこかへ行くためにみなが通過していく場所なのだ。
甲府駅、北口ペデストリアンデッキです。
多くの人に弾いてもらおうと、『カエルの歌』を弾いてシールを貼ろう! という取り組みも。
暑いなか、楽しそうにメロディを奏でる高校生たち。青春ですねえ。
駅ナカで食べた「鶏と実山椒の冷やしかき揚げそば」山葵がたっぷりのっていて、うれしかった。
こんにちは。
駅ピアノ! ステキ(*´ω`*) 最近アニメ「ピアノの森」を見ているので(漫画は連載雑誌を買っていたので読んでいた)ほー!となります。やっぱり全巻揃えようかと思ってしまいました(笑)
こちらの記事にある不思議な石をご存知ですか?
http://shindenforest.blog.jp/archives/79663782.html
私、田舎にはずいぶん帰っていないし、八ヶ岳方面には行かないので初めて知りました。誰かが持っていったならちゃんともとに戻して欲しいです。
暦の上は秋になりましたが、まだまだ暑い! お身体に気をつけて下さいませ。シミルボンの記事も本選ぶの参考になります。ありがとうございます!
こんばんわ。
駅ピアノ。海外での様子をBS番組で、時々見かけるのですが、とても洒落ていますね。
いろんな思いで行き交う人のなかを、ピアノの調べが聞こえたら、気持ちがほっとしますよね。
そして、人が集まり、見知らぬ人同士、絆が生まれるような気がします。そんな力を持っていますね。
甲府駅の様子も見せていただきました。
お盆の帰省で、またにぎわうことでしょうね。
冷やしかき揚げそば、美味しそうですね!こんな食べ方もあるのですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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