到着翌日夫を見送り、朝からホテル近くのドンコイ通り附近をひとりふらふら歩いた。霧雨が降っていたが、やはり暑い。
ホーチミンの雑貨屋が集まったドンコイ通りの朝は早く、8時半から店を開けている雑貨屋や洋服屋もあり、9時には人もけっこう入っている。必要になったノートやポーチを探しつつ、雑貨屋や本屋などをみて歩いた。
歩き疲れた頃、ふと目に入ってきたのが「スペシャルティコーヒー」という片仮名の文字。わ、美味しいアイス珈琲が飲めると、すぐさまドアをくぐる。
「郷に入っては郷に従え」とは言うが、3年前やはり夫のベトナム出張に同行したとき、ベトナム珈琲にだけは馴染めないと降参したのだ。
すっきりした店内と、わかりやすい英語のメニュー。スタッフの若い女性も感じがよく、すんなりアメリカンのアイス珈琲をオーダーできた。カウンターで、機械で濃く淹れた熱い珈琲を氷水に入れるという日本ではあまり見ない淹れ方だったが、すっきりした酸味が味わえてホッとした。旅先では旅先のものを楽しみたいと思う方だが、いつもの味にホッとする自分もまた存在する。
片仮名の「スペシャルティコーヒー」の文字に、ホッとすると同時にドキリともした。日本人の好みが急速に反映されているのを感じたからだ。
「3年前とは、変わったよ」
そう夫に言われていた。
「バイクに乗るベトナムの人たちの服装が、ずいぶんあか抜けてる」
たしかに洋服屋を観ても、3年前よりシックで洗練されたものが並んでいる。
「よくベトナムは高度経済成長期の日本と似てるって言われるけど、その頃の日本と同じ速さで進むわけじゃない。ネットやスマホがあるこの時代、すぐにでも日本に追いつくかも知れない」
ベトナム法人を立ち上げると決めたときに、夫が言っていた。
片仮名の「スペシャルティコーヒー」の文字もたぶん、その急速な変化の渦のなかの小さなひとつなのだろう。
この片仮名文字に魅かれて、ドアを開けました。
アメリカンは85万ドン。約450円と、ちょっと高かった。
水で薄めたアメリカンだったけど、美味しくてホッとしました。
店内の装飾も、なかなかお洒落でした。
これは、別のカフェで。ブラック珈琲を夫と一緒のときに頼むと、必ず夫の方に出されます。彼がパッションティーを頼んでもカフェラテをオーダーしても。
ポーチを買った本屋&雑貨屋さん。
地下鉄工事中の道沿いにありました。
☆『地球の歩き方』特派員ブログ、更新しました。
こんにちわ。
そちらは、暑いでしょう~。そんな時、ふと立ち寄れるカフェがベトナムは多いなあ~と思いました。3軒に1軒はカフェだね~と夫と話しました。
洗練されたカフェですね♪本屋&雑貨屋さんも素敵ですね。
ドンコイ通り。思い出しました。
こんなところがあったのだな~と、また心残りが募りました(笑)
活力をもらいますよね。いつも、ベトナムを思い出すとき、夫婦で話すことです。
ぱすさん
こんにちは~♩
暑いです。毎日35℃くらいです。そして湿気がすごくて、ムシムシします。
カフェ、3年前よりずいぶん増えていました。件数も、種類も。どれがベトナムコーヒーのお店かわからないくらい(笑)
ぱすさんは、ハノイにもダナンやホイアン、フエにも行かれたんですよね。
わたしはホーチミンのそれもドンコイ通りの辺りだけなので、ベトナムのほかの場所は知らないことだらけなんです。
活力。たしかにそうですね。街にも人にも、パワー感じますよね。
活力いっぱいもらって帰りたいと思います♡
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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