風邪をひいたお家ご飯ばかりの写真ではおもしろくないので、タパス特集にする。
帰国したら『地球の歩き方』で、スペインの記事をかこうと思って、タパスの写真を撮りためている最中だ。
持参した『地球の歩き方・スペイン』にも「タパスメニューカタログ」があり、それを参考に名前を知ったり、これはぜひ食べたいとチェックしたりしている。
タパTapa(複数形はタパス)は小皿。大皿はラシオンRacion、その半量はメディアラシオンというMediaracionという(半量では出さない店もある)。
そのページにこうあったが、たいていのバルでは小皿のタパスを出してくれる。ビールやワインをオーダーすると無料でお通し的な感じで小皿を出してくれる店もある。
そもそも”タパス”って、なんぞや。
「飲み物の付け合わせで出てくる小皿料理」
これが最初の定義だったらしい。今では、オーダーして楽しむ店が多くなったタパスも、特に南の方ではビールやワインについてくる無料の付け合わせだったようだ。
一説では、13世紀カスティージャ(後のスペイン王国の中核)国王アルフォンソ10世が身体のためにと、酒を飲むときにはハムやチーズなどの簡単な料理と一緒に提供するようにと命じたためとも言われているという。
食べながら飲んだ方が、身体のためにはいいもんね。
そういえば、スペインではよく生野菜を食べている気がする。
「ensalada mixta(エンサラータミクスタ)」ごく普通のミックスサラダも『地球の歩き方』の「レストランメニューカタログ」に載っていた。
「magro de cerdo con tomate(マグロデセルドコントマテ)」豚の赤身のトマト煮。
「Qué es esto(これなんですか)?」と訊くと「マーグロ」というので、鮪か~と思ってしまいました。
「orejas de cerdo guisadas(オレハデセルドギサーダス)」豚耳の煮込み。バルセロナ(カタルーニャ地方)で多いようです。電子レンジでチンして出してくれました。やわらかかった。
上のセルド(豚煮込み)2つは、アパートから徒歩2分の「BAR LA BODEGA」で。
カウンターに、こんな風に並んでいます。真ん中は食べてないけど「boquerones en vinagre(ボケロネセンビナグレ)」カタクチイワシの酢漬けです。
「albóndigas(アルボンディガス)」肉団子。普通のトマト味の普通に美味しい肉団子でした。
「croqueta(クロケッタ)」コロッケ。生ハムとチーズのクリームコロッケがスタンダード。鱈のクリームコロッケも、よくあるみたい。
パンにいろいろな具をのせたタパスの総称を「ピンチョス」といいます。
「salpicón de mariscos(サルピコン・デ・マリスコス)」魚介や玉葱、パプリカなどを和えたビネガーの利いたシーフードサラダ。
このときは、ビールを注文したらついてきました。
「calamares fritos(マラマレス・フリートス)」いかフライ。こっちのいかは大きくてやわらかい。揚げ物は、オーダーしないと食べられない種類のタパスです。
蟹サラダは「ensalada de cangrejo(エンサラータデコングレホ)」。
ロシア風ポテトサラダは「ensalada rusa(エンサラータルサ)」。マヨネーズよりオリーブオイルが利いていました。お家ご飯で食べましたが、両方ともバルのカウンターにも並んでいるタパスです。
パエリアを食べたときの「ensalada mixta(エンサラータミクスタ)」。ビネガーとオリーブオイルと塩胡椒で自分で味付けして食べるのがスペイン風です。
イカフライ美味しそう。
ここ数年日本のイカは不漁で、私の好物であるイカリングもイカのから揚げも食べられずに悲しい思いをしています。
こんなに大きくて柔らかそうなイカフライ、PCに手を伸ばしても獲れないのが残念でなりません。
蟹サラダも食べてみたいな~。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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