茶遊会に行ったあと、友人とランチした。
テキトーに入った店には、3種類のカフェ飯風丼があり、彼女は鴨ロース丼。わたしは四川麻婆丼にした。彼女は、辛いものが苦手で、わたしは、甘いものは苦手だけれど辛いものは大好きなのだ。
「娘も、辛いものが苦手なんだよねえ」
食べながら、友人が言う。
「わたしのせいかなあ」
だが、辛いもの大好きなわたしの娘もひとり、末娘の方はまったくダメで、キムチやカレーさえも嫌っている。
「関係ないんじゃない?」とそれを話した。
「だけどさ、母親って、何でも自分のせいだって思いがちだよね」
「そうだねえ。思っちゃうよねえ」
辛いものや甘いものが好きでも嫌いでも、おたがいこうして何も困らずに大人になっているというのに、こと子どものこととなると、母親は深刻に考えてしまいがちだ。いい子に育ったと思っていても、マイナスなことがあると、つい目を向けてしまう。損だなあと思う。長所は、自分のせいだなんて思えないのに。
「人生については、誰もがアマチュアなんだよ」
伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』(新潮社文庫)で、泥棒の黒澤も言っている。
それを真似て、言ってみよう。
「子育てについては、どんな母親だってアマチュアなんだよ」
だから不安になる。自分にできうる限りのことをしているつもりでも、まったく足りないように思えてしまう。ああすればよかった。こうすれば違ったかも知れない。たぶんずっと、そう思って生きていくんだろう。
黒澤の言葉は、こう続く。
「誰だって初参加なんだ。全員がアマチュアで新人だ。初めて試合に出た新人が失敗して落ち込むなよ」
母親は、それを仕事にしていても、プロフェッショナルではない。プロフェッショナルには、とうていなれない。世界中の人にそれを理解してほしいと思いつつも、自分でも割り切れない部分をいまだ抱えている。
はてさて。我が家の子どもたちは、どこへ向かっていくのやら。
前菜に、トマトスープとごぼうサラダが出てきました。
四川麻婆丼。辛くて美味しかった。友人のお皿から山葵漬けももらいました(笑)
食べ終わってから気がついたんだけど、ホテルのロビーっぽい?
聞いてみると、なんとカプセルホテルだそうです。1泊5800円から。
バーのオープン&クローズの時間が入口にありました。お洒落です。
チェーンみたい。こんなにお洒落なら、カプセルホテルもいいかも。
子育てについては、どんな母親だってアマチュア・・・
なるほどほんとにそうですね。
私はアレルギー体質で、娘達にそれが遺伝しないか心配して、次は孫達に心配して。
アレルギーだけじゃない、事あるごとに子育て中は迷いと後悔と心配してましたよね。
次は孫・・・
孫には親が居るんだから、と自分に言い聞かせても、ついつい母親の気持ちになってしんどい思いをしてしまう。
女性の体質なんですかね。
四川麻婆丼、美味しそうです!
私も辛いの結構好きです!(*^^)v
ユミさん
わたしも心配症で、よく子どもたちに呆れられていました。
孫が生まれたら、どうなるんだろう?
ちょっと想像つきません。
ユミさんは、娘さんの子どもだから、余計にしんどい思いしちゃうのかも知れませんね。
母や義母は、孫たちのことは心配したいだけして、甘やかしたいだけ甘やかして、大きな懐で受け入れてくれているなあって気がします。
四川麻婆丼、美味しかったです♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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