町内に住む友人に、帰省した北海道土産にとスープカレーの素をいただいた。礼文島でランチに食べたのを、なつかしく思い出す。
ところで北海道でなぜ、スープカレー?
札幌でのこと。スパイス修行したシェフがその知識を駆使し、骨付き鶏で出汁をとったスープだけの薬膳カレーを出したのが始まりらしい。
寒さの厳しい北海道で、身体が温まるスパイス&スープが人気を呼ぶのもうなずける。
スパイスって、ほんとうに温まるんだよなあと最近実感したことがあった。
何のことはない。コンソメスープに胡椒を入れすぎて、カレーより辛いくらいになってしまい、ひいひい言いながら食べたのである。
涼しい朝だったのに、だらだらと汗をかいた。身体じゅうがほかほかと温まり、汗と一緒に何か悪いものが出ていくような気がした。
スパイスってすごいなと、失敗を棚に上げ思ったのだった。
このスープカレー、もちろん暑い夏の日に食べてもめちゃうまだった。
「普通のカレーより、ご飯がたくさん食べられるね」
そう言いながら、チンしたご飯をとりあうようにして食べた。夫は辛い辛いと言っていたが、辛いもの大好きなわたしにはちょうどいい辛さだった。
スープカレーの素。焼いた野菜とスープは別々に作るんですね。
素にあったレシピの食材+玉葱を焼きました。肉は何でもいいようなので鶏にしました。
スープは、こんなに薄めていいの? と疑問に思いましたが、レシピ通り800㎖のお湯で薄めて、一煮立ちさせて。
具にかけて、できあがり。
ご飯は、浸しながら食べるんですよ。エヘン。と威張ってみましたが、じつは礼文島で食べ方を教わりました。
礼文島のスープカレー。「どうやって、食べるんですか?」と聞いてしまいました。
「ご飯をカレーに浸しながら、お召し上がりください」
最近食べた北海道。塩バター味のポテトチップス。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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