ひとりランチに朝の味噌汁の残りをいただくとき、よくバターを入れる。
子どもの頃、両親がよく味噌汁にバターを入れていた。バターは食卓に欠かせないもので、炊き立て熱々の白いご飯にバターをのせて溶かしながら醤油を回しかけた「即席バター醤油ライス」などもよく食べた。茹でたじゃが芋にはバターをのせて食べたし、キャベツは必ずバター炒めだった。
なぜかというと、父が北海道の牧場で生まれ育ったからだ。
父は子どもの頃から絞った牛乳を配達したり、バター作りを手伝っていたという。昭和一桁生まれの父は戦争も体験しているし食糧難の頃を生きてきたが、牧場にはまだ牛がいて、牛乳やバターが貴重な食料となったようだ。
その後、東京に出てきて結婚し、わたしが生まれた。
ほかの家庭は味噌汁にバターは入れないと知ったのは、高校生くらいの頃だっただろうか。両親が生まれ育った北海道にルーツがあったのだと腑に落ち、それからはちょっと離れた目で、客観的にバターという調味料を眺めるようになった。
それがいまだに、ふとしたときに食べたくなる味なのである。
夫に内緒で、残り味噌汁にバターを落とす。そしてこれは両親はしなかったことだが、白胡椒をかける。子どもの頃の食の記憶と大人になった今の好みを融合させた、オツな味わいとなる。食の記憶は消えることなく、しかし進化することも忘れていない。自然なことだと思う。毎日3回も食べ続けているのだから。
朝食の味噌汁には、茗荷や葱などの薬味を欠かしません。
でもひとりランチは、バターと白胡椒が薬味代わりになります。キャベツのお味噌汁や、ワカメとじゃが芋なんかだとよりバターと相性がいいかも。
朝からさえさんのブログを見て、お味噌汁にバターも、ご飯にバターも妙に美味しそうに思えて、マジで買い物行った時にバターを買ってきたんですよ。
ちょうどなかったので・・・
間違ってたらごめんなさい。
キャベツのバター炒めも、たしかさえさんのブログでアップされていて、美味しそうって思ったのだと思います。
子供の頃の食の好みの記憶って、基本変わってませんよね。
私など、小さい時、ご飯に昆布茶とマヨネーズをかけて食べていたんです。
(恥ずかしくて大きな声では言えません)
すっかりそんな事も忘れていたのに、昔の事だけはよく覚えている兄が何年か前に言って、そう言えば・・・って思い出したんです。
で、何十年かぶりでやってみたら、結構おいしかったんです。
好きな味だったんです。
お味噌汁にバター、ご飯にバター&お醤油&白コショウ、ちょっとやってみようと思ってます。
あ、白コショーはお味噌汁の方でしたね。(^^ゞ
ユミさん
キャベツのバター炒め、何回かかきました。
やっぱり子どもの頃の記憶が強く残ってるんでしょうね。
ほかには、弟と鮭缶の骨を取り合ったり(笑)
これも北海道ルーツですね。
昆布茶とマヨネーズご飯!美味しそう♡
お兄さまが憶えていらしたんですね。同じように時を過ごしたはずの兄弟でも、憶えていることってまちまちで、おもしろいですよね。
バター醤油ご飯に胡椒も合うと思います♩わたしもやってみようっと。
ベトナムは暑いですか?
こちらは29度、それでも例年よりは5度も高い気温です。
ベトナム、3年で変わったのですね。
お洒落なカフェを見ているとそう思います。
味噌汁にバター・・・・・なるほどと思いました。
私の父は大学時代を札幌で過ごし、その時の習慣の名残か、我が家もさえサンのお宅のようにこどものころからバターが身近にありました。
炊きたての熱々ご飯に一片のバターをのせてお醤油を回しかけて食べるバターご飯。
炒め物にもバター蒸したとうもろこしやじゃがいもにもバターを使うなどなど同じように食べていたことにとても親しみを覚えました。
今度はじゃがいものお味噌汁に入れて見ます。
旅のご無事お祈りしております。
hanamomoさん
3年前も夫の出張についてきただけ、それも3日だけだったのですが、たしかに変わったと実感しました。
暑いです。連日35℃です。毎日スコールが降るので、蒸し暑いです。
お父さま、北海道での生活が肌にあってらしたんでしょうね。その頃の思い出とともに食生活も、長く残っていたんですね。
じゃがいもにもトウモロコシにも、北海道の作物にはバター合いますよね。
考えてみればホタテや鮭などの海産物にも。
じゃがいものお味噌汁にバター、ぜひやってみてください。手軽にいつもと違った味がたのしめますよ。
ありがとうございます
体調管理、気をつけます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。