先週、甲府駅近くに用事があって出かけた際、久しぶりにほうとうを食べた。
「山梨の人って、”お”をつけて、”おほうとう”っていうよね」
「大切なものには、”お”をつけるんだよ」
夫と、そんな話になる。
お田植え、おぼこ(子供)。
お蚕さんは、”お”をつけて、”さん”もつけている。(養蚕農家が多かったようだ)
どれも、大切なもの。
おほうとうも、きっと大切にしてきた郷土料理なのだろう。
むかし、米があまりとれなかった甲州で、郷土料理として定着したほうとう。
武田信玄が陣中食として、野菜をたくさん入れて煮込んだものが甲州風として受け継がれたともいわれている。
「ほうとう」の語源は諸説あるようだが、武田信玄が「宝刀」で切断したからという説がおもしろい。
ほうとうを”おほうとう”と大切にしながら、”お田植え”ができる土壌整備をしてきた甲州の人たち。毎日食べているお米に感謝しなくては。
そういえば、”お米”も、”お”がつく。全国的に。

駅ビルの「郷土料理信玄」の信玄ほうとうです。

あれ? と思うほど、すっきりした味わいでした。

南瓜は、必ず入っています。

これは以前、昇仙峡ウォークしたとき食べた「菅原屋」のほうとう。自家製米麹味噌で味つけしたとか。お鍋で熱々で出すのが、ほうとうの流儀なのかな。

やっぱり南瓜は、必須です。野菜や肉で栄養をとれるのが、むかしからおほうとうの魅力だったのでしょうね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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