庭の山椒の実を、収穫した。
今年は桜も紫陽花も早かったから、山椒も早いだろうと見てみたらしっかりと生っていた。
山椒の実を収穫したり、その茎をとったりする作業が好きだ。
指についた匂いに、とても癒やされる。
肩の力が抜けて、リラックスする。
作業途中で飲むお茶も、ひと味違う。手についた山椒の匂いが鼻腔をかすめるこの感覚は、年に一度この作業をするときにしか味わえない。
山椒の英語を調べると「Japanese pepper」だった。
これで通じるのかと、不安になるが、海外ではあまり使わないスパイスなのか。
中華の「花椒」は、山椒の実を赤く熟してから作るのだとは知っているが。
ところで、収穫した夜のメインは豚柳川だった。
夫のリクエストで、山椒の実の収穫とは関係ないのだが、いざ食べる段になり、
「山椒、入れなかったの?」
と言われ、あ、これ、山椒が合うやつじゃんと始めて気づいた。
「入れればよかった~」
最近こういう、物忘れの進行的な”すぐに噛みあわない事件”が多いことに、落胆した。
落胆しつつ、先は長いと思い直す。これから1年、冷凍保存して楽しめるのである。
収穫前。しっかりとした粒になっていました。
ボールの底の山椒の実たち。
茎をとっていくのは、心静かに楽しめる作業です。
小さな茎は、ついたままでもよし。
久々に、双子の卵。山椒の実と似てる~
以前の写真ですが、こうして2つくっついている実が多いんです。
夕飯の豚柳川。
笠間のうつわも活躍しています。奥に、作業途中の山椒の実とボールが写っていました。
夕食後、ドラマを観ながらふたたび作業を終えました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。