年末も押し迫り、もう10日もないという頃に電子レンジが壊れた。

18年以上使っていたので、当然買い替えということになる。

電気量販店の売り場に行くと「スチームオーブンレンジ」という見たことがない名の電子レンジが売っていた。18年も経てば、浦島太郎にもなる。訊けば、スチームと電子レンジ、オーブンを併用したもので、料理の幅が広がるらしい。

だが、夫婦ふたりの生活。大量の料理を作る季節は、すでに過ぎている。大きなものは必要ないのではないか、とも考えた。

よく使うのは電子レンジ機能では、冷凍ご飯を温めたりじゃが芋を茹でている。オーブン機能では、トースト。たまに、茹で豚やローストチキンをするが、大活躍しているわけではない。

パンフレットを比較し、ネットで調べて検討した。

そして結局、もっとも小さなタイプのスチームオーブンレンジを選んだ。

調べているうちに、新しい料理ができる可能性が広がっているように思えて、挑戦してみたくなったのだ。

そう決めて、ちょっとうれしくなった。自分のなかに新しいものへ向かう気持ちがあるのだということに。小さな小さな挑戦ではあるけれど。

我が家のお雑煮は、鶏肉を入れたおすましに三つ葉と柚子を散らします。

電子レンジでお餅を温めるのは、耐熱ガラスボールに水をはり「あたため」スイッチを押すだけ。簡単で美味しく仕上がります。

新調したものは、『Bistro』です。コンパクトタイプにしました。

今どきの電子レンジは、ターンテーブルがないんですね。