frozen shoulder(五十肩)の治療でステロイド注射をして、痛みがだいぶ和らいだ。それを実感したのは、思いもよらずキッチンに立ったときだった。
頭上の食器棚にすっと左手が伸びる。それは痛みながらもこれまでもやっていた仕草なのだが、痛みが和らぎ初めて気づいた。できる範囲の手を伸ばす仕草でさえ、これまでは知らず知らずのうちに手加減していたらしい。50できるとしたら45くらいしか動かしていなかったのだ。やはり痛みが怖かったのだろう。
自分でもできるだけ動かした方がいいと思っていたから、いっぱいいっぱい痛みが出るところまで動かしているつもりだった。それなのに無意識下の恐怖が動きをセーブし、可動域を狭めてしまっていた。自分の心の奥底には、まだまだ見えない霧に包まれた場所があるようだ。
無事故無違反で毎日運転していられるのも、じつはこの恐怖心のおかげかも知れない。ヒヤッとするシーンでぶつからずに済むのは、たぶんだいじょうぶの範囲を広めにとっていたのだと、食器棚に手を伸ばしつつ思う。意外に怖がりな自分を知り、そしてそれも悪いところばかりではないのだと、左肩を回す。
「それにしても、羽生くんはすごいなあ」
ケガから生まれたであろう想像もつかないくらい大きな恐怖心との戦いに打ち勝ってこその金メダル。おめでとうございます!
えっ? 五十肩と比べるなって? 五十肩に苦しむわたしが、羽生くんの演技に勇気をもらったっていいでしょう。みんな勇気をもらってるんだよ♩
いただいた工芸茶です。何のお花が入っているでしょう?
お湯を注ぐと、開いてきました。黄色いお花です。
横から見るとこんな感じです。
すっかり開いたお花は、マリーゴールド。
やわらかい香りがプラスされた緑茶の工芸茶でした。ゆったりとしたお茶の時間も、健康のためには大切ですよね。
こんばんわ。
少し、和らいで来て良かったですね。
あれ、違う?って感じる事、よくわかります。
痛みの恐怖心って、植え付けられているものですね。理屈ではなく、からだが覚えていますよね。
私も、職場で中腰でかがんで、開けるキャビネットがあるのですが、それを簡単に開けられなかった時は辛かったし、イライラもしました。
手に力が入らないし、足を踏ん張るのも不安定だし、肩が開かないから、手が伸びないし・・で。
でも、本当にそのうちでした。年単位でしたが、今は何でもなくなりましたよ。
注射で痛みを抑えながら、動かして行ければ、何ミリかずつかも知れませんが、きっと元に戻りますよ!
ぱすさん
ありがとうございます♩
そうそう、理屈じゃなく身体が覚えているんですよね。
仕事でやらなきゃならないことがあると、ムリせずにはいられませんものね。たいへんでしたね。
少しずつ、よくなるようにがんばります♡
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。