産直野菜売り場「おいしい市場」で、白いとうもろこしを買った。
「雪の妖精」と名を持つ、生でも食べられるとうもろこしだ。
ゴールドラッシュも売っていたので、悩んだのだが、ちょっとレアな感じに惹かれ手に取った。
ツレヅレハナコの『女ひとりの夜つまみ』に載っていた「とうもろこしのおやき」も焼きたいし、炊き込みご飯もいい。
買って帰ってから、しかし、ちょっと後悔した。
とうもろこしの炊き込みご飯も、おやきも、あの黄色がチャームポイントなのではないか。
ところが、実際炊き込みご飯を食べて、その美味しさに圧倒された。
「これは、違うものだ」
シャキシャキした歯ごたえも、甘みも、まったく違っていた。美味しかった。
ゴールドラッシュがどうのというのではない。ゴールドラッシュは、バーベキューなどで焼き、かぶりつく方がたぶん美味しい品種なのだろう。
新しいものには、小さな驚きが隠れている。
とうもろこしの旬が、やってきた。
黄色いとうもろこしを見慣れていると、白さにハッとさせられます。
お米1.5合に、1/2本。味つけは、塩小さじ1だけ。
芯を入れて炊くのは、もうスタンダードですね。ご飯土鍋は、沸騰したら火を止め、あとは20分蒸らすだけなので、エコだし簡単美味しい。
思ったより、きれいでした。上品な感じがします。
まず甘さが来ます。そして、シャキシャキ感に驚かされました。
ツレヅレハナコさんの「とうもろこしのおやき」も焼きすぎずシャキシャキ感を大切に。
「玉蜀黍(たうもろこし)」は、秋の季語。
古寺に唐黍(とうきび)を焚く暮日かな 蕪村
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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