旅も後半。マドリードで行きたいと思っていた教会を2つ訪ねた。
「サン・イシドロ教会」と、ゴヤが描いた天井画「サン・アントニオの奇跡」が見られる通称”ゴヤのパンテオン”「サン・アントニオ・デ・フロリダ聖堂」。
「サン・イシドロ教会」は、マドリードの中心街にある。
17世紀に建てられた、スペイン初のイエズス教会で、イエズス会追放後は、聖イシドロを祀る教会となり、19世紀後半から百年ほどマドリードの大聖堂として使われていた。聖イシドロは農民だったという聖人で、人々の暮らしに欠かせない水にまつわる奇跡をいくつも起こしたと伝わる。
その教会は、なにしろきらびやかで美しかった。
神聖な雰囲気と、クリスマスのベレン、金に輝くいくつもの礼拝堂。
身体じゅうに、そういうものたちが静かに染み渡っていくのを感じた。
その後昼食に、アジアの料理が並ぶフードコート「Yatai Market(屋台マーケット)」へ。
そこから交通の便が悪い”ゴヤのパンテオン”へと向かった。
バスの回数券がなく、チャージしようと「TABACOS」へ入ったが機械が故障中だという。地下鉄で近くの「スペイン広場」まで行き、20分ほど歩くことにした。折しも霧雨が降り出した。傘はなく、濡れて歩く。
ちょっと苦労してたどり着いた”ゴヤのパンテオン”は、果たして美しかった。
身廊にはしばらく誰ひとりいなくて、ふたりただ黙って天井画を見上げた。
聖人アントニオが、父の冤罪を晴らすために死んだ男を蘇らせるシーンが描かれているという。
丸いクーポラをバルコニーに見立て、そこを中心に描かれていたのは人々や天使で、まるで飛び出してくるかのように生き生きとしていた。
イタリアやスペインを旅すると、いくつもの教会を訪ねることになる。
美しい教会は数多く、だんだんと感覚が麻痺してくる。今も、そんな状態にあるのかもしれない。セゴビアで見た大聖堂は、ぼんやりとしていた。だが、この2つの教会では、静かに心に語りかけてくる何かを感じた。
自らの心を澄ませ、静め、じっと見つめなくては、と思うのだった。

「サン・イシドロ教会」外観。

「サン・アントニオ・デ・フロリダ聖堂」。
教会は、どちらもなかは写真撮影禁止でした。なので、街歩きと「屋台マーケット」の写真を。

「屋台マーケット」が開くまで、カストロ蚤の市をぶらぶら。

金属製のレトロな看板が、人気のようでした。

「屋台マーケット」外観。駐車スペースになっているのか、縦列駐車が続いていました。

ポップなカラーのネオンが人気。

ところどころに、漢字があったりして。

通路の向こうに、寿司の提灯が。

結局、寿司屋の隣のタイカレーを購入。

鶏肉ののったやきそばとタイカレーのランチ。カレーにご飯は入ってなかったけど、おいしかった。

「Yatai(屋台)」という言葉は、海外で通じる「寿司」「すき焼き」と同じような感覚なっているのかな?

メトロに乗って、スペイン広場へ。そこから20分ほど歩きました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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