庭の蕗で、茎の煮物を楽しんでいる。

以前は皮を剥くのが億劫で、一度くらいしか煮ないまま季節が過ぎてしまうこともあったが、あるひとつのアドバイスのおかげで食卓に登場する回数が増えた。

「蕗は皮を剥かなくてはならない」

そう思いこんでいたのだが、

「細い蕗なら、皮を剥かなくても食べられる」

と聞き、目から鱗がぽろぽろと落ちた。

こんな思いこみがいくら歳を重ねてもまだまだあって、自分の知識のなさと視野の狭さを思い知る。

「こうしなくてはならない」「こうあるべき」なんてことは、じつはそんなに多くはなくて、「ほんとうにそうなの？」と立ち止まって問うてみれば、新たな道が開けることのほうが多いのだ。

だからこそ、教えてもらったことを自分のなかに取り入れる素直さを持っていようと思う。

クリスマスローズとケンカしていた蕗を、収穫しました。茎が細いので、皮を剥かずに調理。

炒め煮にしました。鰹節を入れて。

根っこから抜いた蕗を、ほかの場所に移植しました。根づくといいな。

鳴き袋を膨らませたオスけろじ。水を張った田んぼから、蛙の合唱が聞こえるようになりました。