「3年前にベトナムで撮った写真と同じ人が、写ってる」
今年に入ってから何回かのホーチミン出張で、夫が撮った写真のなかに同一人物が写っていた。場所も同じ、中央郵便局の建物内だ。
ベトナムの人の年齢を外見で推測するのは難しいが「おじいさん」と呼んでも失礼には当たらない年の頃だと思われる。
「うーん。郵便局の常連さんなのかな?」
しかしまあ、それにしたって偶然だろうという話で終わっていた。
ところが中央郵便局で、ふたたび同じおじいさんを見かけた。
彼はいつもの場所に座ったまま、テレビ局か何かのインタビューを受けているようだった。カメラが回りマイクを向けられている。
いつもここにいるおじいさんとして、インタビューを受けているのだろうか。想像力の足りないわたしは、ただそう思っただけだった。
しかしホテルに帰って調べてみると、彼のドラマがみつかった。
ネットの記事を鵜呑みにするのはよくないかも知れないが、16歳から郵便局に勤めていたズオン・バン・ゴさんは、定年退職してから25年以上、中央郵便局で英語やフランス語の代筆屋をしてきたという。そこでふれあった人たちとの出来事が、心温まる物語として語られていた。いまでは代筆のほか、旅行客にホーチミン市の歴史を語ったり、旅のスポットを紹介してくれたりもするらしい。
中央郵便局の”名物おじいさん”だったのだ。
ああ、そうだと考える。いつもすれ違うあの人も、何度か見かけたあの人も、別段どこの名物ではなくともその人なりのドラマがある。
そんなふうに考えながらゆっくりと周りを見回してみよう。もしかしたら、きのうより温かな目線を周囲に向けることができるかも知れない。
やわらかなイエローのホーチミン中央郵便局。
郵便局のなかは、観光客でいっぱいでした。
インタビューを受けているゴさんを、遠くからパチリ。
郵便局裏にある古本屋通りです。
古本屋さんが軒を並べています。
真ん中辺には、古本を並べたバスも駐車していました。
郵便局左側にある『MY BANH MI』は、「バイン・ミー」の人気店です。
「バイン・ミー」は、フランスパンに様々な具を挟んだランチにぴったりの一品です。レモングラスチキン・バジルソースにしました。
入口隣りの一人席。眺める外の風景がおもしろかったです。
こんにちわ。
郵便局、入られたんですね。
大きなモダンな建物ですよね。フランス統治の名残がありますよね。
向かいの聖堂の前だけ通り、ものすごい人だったので建物を撮影しただけでした。
つくづく、もったいない旅だったな~と後悔です(笑)
私も、そのおじいさんに会ってみたかったなあ。
バインミーは食べましたよ。
開け放したテラスからいい風が入ってきたことでしょうね。
ホーチミンの街も緑がたくさんですね。
ぱすさん
こんばんは♪
郵便局、古切手とかが売っていて、ベトナムの風景や蓮の花のものもあったりして、みているだけでも楽しいんです。
おじいさん、謎が解けて(笑)嬉しかったです。
バインミー、前回食べられなかったので、絶対食べようと思っていました(笑)
明日には帰国します。日本ばホーチミンより暑いみたいですね。帰ってから、体調崩さないようにがんはります。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。