所用で清里に出たので『清里フォトミュージアム』に立ち寄った。

『2018年度ヤング・ポートフォリオ展』が、やっていた。

パンフレットには、こうある。

『ヤング・ポートフォリオ』は、世界の35歳以下の写真家による、独創的で表現意欲の高い作品を、美術館のパーマネント・コレクションとして購入することによって、彼らを支援し、勇気を与えたいと考えるものです。

若者たちの情熱あふれる写真が、集められているということだろう。

写真を観ても、わたしには専門的なことはわからない。ただ、おもしろいなとか、色がきれいだとか、人の表情に惹きつけられるとか、胸がざわざわするとか、思ったり感じたりしながら観ていくだけだ。

そのなかで台湾を撮られた写真に、目を留めた。

所有することを止められない人々の写真だった。

人は写っていない。ゴミだらけとも言える部屋の様子がいくつも並べてある。モノ、物、もの。人を撮らずして、物を捨てられない人たちの姿を捉えていた。

物を手放せない人たちの特徴は、心が満たされていない。だから余計に物を手放すことが不安になる。

そういった意味合いの文章が、写真家のメッセージとして添えられていた。

だがその数枚の写真は、とてもカラフルでごちゃごちゃとにぎやかに散らかり、淋しい感じがしなかった。

心のなかの満たされた部分と満たされていない部分、散らかった場所と片づけられた場所を思った。所有に偏っていくような、何かに寄りかかる心理は、誰にでもあるものなのだろう。

『清里フォトミュージアム』入口です。

打ちっぱなしのコンクリートの柱。

お洒落な建物ですね。

中庭には木漏れ日の揺れる休憩スペースがあります。

これを観てきました。

☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。

【縄文人がお出迎え！一緒に遊ぼう～『梅之木遺跡』で】