取材を続けている「土偶に会いたい!」シリーズ。
〈その4〉で訪れた「北杜市考古資料館」では、ミニチュアサイズの土偶たちが待っていた。
その名も「ちびーなす」。
もう一体の「石堂地母神」もミニチュアサイズだ。
「可愛い……」
可愛すぎて、言葉が浮かばない。
ポケットに入れたいという願望が湧き上がるが、当然しない。
縄文時代の人々が、どんな意図で小さな土偶を作ったのか、研究が進んでも解明はされていない。
素人考えで、お守りのように持ち歩いたのではないかと想像を膨らませる。
土を捏ね、命を吹き込むように形作り、祈りを込めて焼いたのだろうか。
無病息災を、豊穣を、子宝に恵まれ、家族や集落の人々が平穏無事に暮らせるようにと祈ったのだろうか。
現代のような情報や知識を得るすべを持たず、天候や自然災害をすべて受け入れて、生きていかなければならなかった時代。
祈りは、とても大切なものだったのだろうと想像できる。
形も大きさも様々な土偶や土器に出会うたび、縄文の人々への思いが深まっていくのを感じた。
「ちびーなす」です。なんと、身長5.3㎝!
パンツをはいた土偶とも呼ばれる「石堂地母神」さん。貫禄ある肝っ玉母ちゃんっぽいって思うのは、わたしだけ?
みーんな小さい土偶たち。
でも「ちびーなす」の百倍くらい(?)の大きさの「出産文土器」のお顔もキュートだわ~
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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