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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ツバメの季節

きのう、キッチンで昼ご飯の支度をしているとき、ウッドデッキを舞うように飛ぶつがいのツバメたちが見えた。

 

ピーチクパーチクという擬音そのままに、2羽は会話するように鳴きあいを続けている。我が家のウッドデッキはコの字型で壁に囲まれるようになっており、そのなかをくるくると回り、板の壁ではない珪藻土の壁の辺りで止まっては回りを繰り返している。

やがて2羽は、珪藻土の壁にとまった。ふたたび、なにやら会話を交わしている。そしてまたくるくると回り、今度は空へと飛んでいった。

「とうとう、ツバメに巣を作ってもらえるようになったかな?」

夫に言うと、

「人の家だって、ようやく認められたってこと?」

と、うれしそうに言う。

ツバメは、人間が住む町なかに巣を作ることが多い。野生の動物たちに卵や雛を襲われないよう、彼らが警戒する人家の軒先を子育ての場所に選ぶらしい。

「うちの壁の珪藻土を、別の場所の巣作りに使うつもりかもしれないけど」

夫は、そうも言った。18年、彼らが選ぶことのなかった林のなかの家なのだ。

 

「綺麗」

わたしは、ツバメたちの舞いをごく近くで目にして驚いた。

なんて美しい鳥なのだろう。これが本当にツバメなの? と目を疑った。これまで間近で、その姿を捉えることがなかったのだとあらためて思う。

濡羽色(ぬればいろ)、というのだろう。しかし黒ではない。緑だったり紫だったり青だったり、陽の光を反射し、美しい光沢を見せてくれる。

遠目に見ただけで、知っているつもりになっていた。遠くから海を眺めるのと、足もとの波を見つめるのとではまったく違う。そう連想するほどに、ツバメの美しさには驚かされた。さらに考えれば、遠目に見れば美しく見えるものも、間近でまじまじと見れば、そう思えないものの方がたぶん多いのだ。

さて。この美しい鳥たちが巣を作り雛を育てるさまを、いつか見られるようになるのだろうか。

CIMG0090珪藻土の壁にとまったツバメ。窓越しに撮ったのでぼやけています。

CIMG9986

『道の駅南きよさと』で撮ったツバメです。美しいです。

COMMENT

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  1. ぱす より:

    つばめが巣をつくるお家は幸福がやって来るのですよね。
    毎年、つばめが飛び交い、巣をつくるお家を探しています。
    しかし、未だ我が家は選ばれたことなし!です。

    また、今年もそんな季節なんですね。
    敢えて、人間の家に。ひなを守るための、知恵ですね。
    もし、選ばれたら歓迎してあげないと・・・という気持ちになりました。

    • さえ より:

      ぱすさん
      そういう言い伝えがあるんですね。
      我が家は林のなかにあるせいか、これまでは飛んでくることもあんまりなかったんです。
      幸福、やってくるといいな♩
      ぱすさんのおうちも、まだツバメの巣は作られたことないんですね。
      うちは蜂の巣は毎年のように作られて困っているんですが(笑)
      そうです。あえて人間の家に。野生の動物たちの知恵には驚かされますね。
      わたしももし、巣ができたら歓迎しようと思います♡

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

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