朝6時。真っ暗ななか新聞をとりに行くと、東の空に三日月が輝いていた。
細く尖って金色をしている。
「きれい」
思わずひとりつぶやいた。
いつもはわたしが朝食の支度をしているあいだに、ストレッチを終えた夫が新聞をとりに行くのだが、その日に限りわたしがとりに行った。
「寒すぎる朝は、高血圧にはよくないみたいだから」
ちょっとした気持ちで言ったそのひと言を、褒められたような気分だった。
『月の名前』(deco)という本を見つけた。月の写真図鑑のような本だ。
日々楽しんでいる『空の名前』の二番煎じ的な感じはするが、月のこと知っていくのもおもしろいかも知れないと購入した。
火曜の明け方に見た月は、下弦の月だった。
月の左半分が照り輝いている。夜から、朝の東の空に現れる。月の入りのとき、弦が下方に来るが、じっさいは日中なので見えない。「下つ弓張(しもつゆみはり)」とも。「下り(くだり)月」「降り(くだり)月」「望(もち)くだり」
その瞬間にしか見られない、神様からのプレゼント。
夜明けの月を胸にしまって、朝食の支度の続きをした。
月の写真は撮れませんでしたが、きのうは八ヶ岳がとっても綺麗でした。
青い色も白い色も深く、澄んでいます。
最高峰赤岳です。
螺旋のような形が素敵な権現岳。
『月の名前』です。これから楽しんでいきます♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。