きのう2日は、今年初めて夫婦で近所を散歩した。
「今日の空、すごいね」
歩き始めてすぐに言ったのは、空の青さがいつにないほど濃かったからだ。
「うん。アレンテージョブルーと呼びたい青さだよね」
ふたり、ちょうど1年前に旅したポルトガルの田舎町で見上げた空を思い出しながら歩いた。
空の青さが際立っているのは、正月で車が少ないせいだろうか。
我が家も元旦は、朝から日本酒をいただいて、車を出すことはなかった。
そういえば東京で暮らした子供の頃、「正月には空が青くなる」と大人たちが話していたのを覚えている。
人の暮らしが地球の成り立ちに直結していると、濃い青が広がる空に実感せざるを得ず、しょうがないこととはいえ、ちくりと胸が痛んだ。
一昨年アレンテージョを旅したのは、年末のこと。
今頃、あの空もさらにさらに青く輝いているのだろうか。
ポルトガルもカウントダウンの翌朝には、「ひとっこひとりいない」という表現がぴたりとくるほど人も車もほんとうに少なかった。
2日の朝早く帰路についたので、その日の空はよく見ていない。
松林の上に広がる空。
八ヶ岳は、雲に覆われていました。
南アルプス連峰。
足もとの堰は、凍っていました。
わたしと夫の影。
深田久弥が愛し、亡くなった山梨百名山のひとつ茅が岳。
こんばんわ
近所をお散歩で、名峰の数々を眺められるなんて、羨ましい限りです。
茅ヶ岳。深田久弥はこの山で亡くなったのですね。
山を愛した方が、山で亡くなるのも、不思議な何かの導きなのでしょうか。
神々しいですね。
見せてくださりどうもありがとうございます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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