今年は、ここ数年気にかけているツツジスポットで、たくさんのツツジが咲いた。
「去年は、あまり咲かなくて心配していました」
同じように気にかけている方が、うれしそうに報告してくれた。整備している方と知り合いだそうだ。
「あのツツジの足もとに、フデリンドウが群生しているの、ご存じですか?」
行ってきたばかりだったので、ちょっと得意げに言ってみる。
「知らなかった。フデリンドウが。可愛いですよね」
「小さくて、可憐でね」
そんな情報交換も楽しい。
フデリンドウは、遠目には存在すら見えないほど小さく、近づいて探さなくてはならない。そんな宝探しもまた楽しい。
わたしにとって、ここは見えないコントラストが美しい場所だ。
遠くからツツジの燃ゆる赤がパッと目に入る。実際のコントラストは、新緑の緑とツツジの赤。けれど、目をつぶればツツジの明るい赤とフデリンドウの静かな薄紫が脳内に広がり、コントラストを描くのである。
緑とツツジの朱色っぽい赤のコントラストに、新緑の生命力をひしひしと感じました。
整備しているから、美しく咲くんですね。
真っ赤とは違う朱色っぽい赤。「萌ゆる」「燃ゆる」どちらも当てはまる感じ。
その足もとに咲く、フデリンドウたち。可愛すぎる。
こんなふうに点在していました。てんてんと。
やわらかな薄紫。
ここから一眼レフで、撮った写真です。
フデリンドウとは、よく名付けたと思わざる風情。
朝だったので、閉じている花が多かったのかも。
蕾は、くるくるしてるんだね。
ツツジに目を奪われているその下で、フデリンドウが花を咲かせている。
目には見えないコントラスト。
そこに、心奪われます。
つつじと筆リンドウ、きれいですね。
知り合いの里山で初めて教えてもらった花で、つい踏みつけそうになった小さな花でした。
こうして撮ると本当に精密にできていますね。
可愛い花ですね。
筆のように小さいところから付いた名前でしょうか。
山のつつじも初夏を思わせるいい色ですね。
自然に咲いているとはいえ、整備しているからこそこんな風にきれいに咲いてくれるのですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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