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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

闇の方へ、光の方へ

朝いちばんに夫を駅へ送っていくときは、5時半起きである。

先日は雨の朝だった。ポストまで新聞をとりに行く6時、まだ真っ暗。懐中電灯を持とうかというほどの暗さだ。我が家の付近には、街灯はない。星空を眺めるには、とてもいい環境だと知りつつも流星群は見逃してしまった。すぐに手に入るものほど手に入れようとしないものらしい。

 

小雨そぼ降るなか傘もささず、転ばないようにそろそろと一歩一歩感覚を確かめつつ歩く。ポストまで石段を上り6mほどなのに、たどり着くとホッとした。ポストのなかも真っ暗なので、何か入ってやしないかと恐る恐る手を入れる。

「次は、懐中電灯持ってこよう」

ひとりごち振り向くと、玄関の灯りはちゃんとついていて、帰り道(大袈裟!)は難なく歩けた。

「真っ暗ななか闇に向かって歩くのはたいへんだけど、光に向かって歩くのはたやすいんだな」

そんなことを思う。

同じ場所に立っていても、自分が向かっている方向で、明るさも歩きやすさも違うのだ。同じ坂道にも上りと下りがあるように。

 

朝家を出る6時45分には、東の空が真っ赤に染まっていた。「東雲の空」だ。

きのうの朝9時の富士山。これは雲? 雪煙?

同じくきのう。午後2時です。最寄りのコンビニ駐車場から。

先日、朝焼けがきれいだった日の富士山。雲は昇ってくる朝日を下から浴びていました。家を出るときの空はもっともっと真っ赤でした。この韮崎に向かう農道は、南(韮崎方面)に向かえば富士山が、北(明野方面)へ向かえば八ヶ岳が見える贅沢ロードです。

定点観測地点からのある日の八ヶ岳。雪を頂いた風景。

凍った冬にも、登っている人はいるんでしょうねえ。赤岳です。

権現岳。近くにあって遠きもの。

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  1. ユミ より:

    富士山が簡単に見る事が出来ない私にとって、富士山の景色は、ほんと憧れです。
    八ヶ岳といいい、本当に贅沢ロードですね!
    光に向かって歩くのはたやすい・・・
    人生もそうですね。
    目標があって、進む道が見えている方が、楽に進める。
    ある程度年を取ってくると、常に明るい方へ歩いて行きたいなんて思います。

    「こころのヨーガ」の本、気になります。
    毎日の生活をヨガの精神とか、意識に置き換えて、気持ちよく生きるって感じがする本ですね。
    読書ってあまりしない私ですが、
    いつも手元に置いて、時々開く本、私も最近見つけました。(*^^)v

    • さえ より:

      ユミさん
      京都に住む友人が富士山大好きで、よくメールで画像を送ります。
      東京からは富士山が小さく見える場所も多いので、東京生まれのわたしとはまた違う思いがあるんでしょうね。
      整った形の富士山と、荒々しい雰囲気の八ヶ岳。
      どちらも近くにあるのは本当に贅沢ですね。
      たしかにもう、これからは明るい方へ向かって歩きたいなあってわたしも思います。

      「こころのヨーガ」
      そうですね。読んでいると前向きな気持ちになっていく気がします。
      ユミさんの手もとに置いておきたい本って、どんな本でしょう?知りたいなあ。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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