ビルバオでは、昼も夜も、バルで食事した。
スペインのバルには、「タパス」と呼ばれる小皿料理があって、カウンターにショーケースを置き、総菜屋のように並べている店も多い。最近日本でも流行ってきている、ちょい飲みできるタパス・バル。それが街じゅうにある。
ビルバオを含む北スペインのバスク地方では、パンの上に料理を載せた「ピンチョス」というタパスが主流で、ショーケースなどない店も、カウンターテーブルに何種類ものピンチョスを並べている。指をさして「これ」と言えば注文できるし、見て選べるから気軽だし、それがまた安い。
ピンチョスをひとつずつ選んでふたりでシェアし、それぞれビールやワインを1杯ずつ飲んで、8€ほど。約千円だ。
なので、夜な夜なバルをはしごして、夕飯にした。
「ちゃんとしたレストランにも、行く?」
「うーん。そうだなあ」
バルでピンチョスの気軽さを味わってしまっては、もうレストランに行こうという気はなくなっていた。そのピンチョスがまた、美味しいのだ。
ビルバオでは、思いっきり解放感を味わった。
パリよりも治安がよく、物価も安かったから、ということもあっただろう。だが何より、バルでピンチョスを食べてビールを飲み、お腹が満たされなければ、また次のバルへと向かう、食事の形式にとらわれないタパス文化のそんな気軽さが心を解き放って行ったように思う。
「Que rico!(ケ、リコ!)すごく美味しい!」
立ち飲みしながらカウンター越しに店の人に言うと、必ず笑顔を返してくれた。
一風変わった民族だとも言われているバスク人。85%がRhマイナスの血液を持ち、古来から石を持ち上げ重さを競う競技があるという。そんなバスクの人々の笑顔は、とても穏やかだった。
アバンド駅近くにある、羊肉の串焼きが売りのバルです。
ヌエバ広場のバル。緑のニンニクソースが美味でした。
看板メニュー「ピンチョ・デ・フォア・イ・ウェボ」卵とフォアグラのタパス。
チーズもたっぷりのっています。どれにしようかな。
蟹味噌のチャングロと、鰯のフライのピンチョス。
左の黒いのは、イカスミ味のパエリアがパンの上にのっていました。
やっとハモン・セラーノを、オーダーできました。
こんにちわ。
治安もよくて、物価も安くて・・最高ですね!
これで、お腹が満たされますね。
夜な夜なはしご・・・・。これは、ワインやビールに
合うお料理でしょうね。
とても美味しそう~
さえさんのリポートでスペインの印象が少し変わりました。
ぱすさん
スペイン、何年か前に行ったバルセロナやマドリッドとは違う雰囲気が、バスクにはありました。
料理は、日本人の口に合うものが多いと思います。
肉より魚が多いです。
時間を守る人が多いのも、イタリアとかより日本人と似てるかも。
またいきないな~スペイン。
そう思える旅でした♩
パリとスペイン、満喫した旅でしたね。
ほんと羨ましい~
バルのはしごで夕食なんて、なんてかっこいいんでしょう~
ビンチョス・・・なんか聞き覚えがあるって考えていたら、
お隣の市にスペイン料理のお店があって、冬に行った時に聞いていた単語でした。
地方特有な物もあるかもしれませんが、やっぱり本場のスペイン料理は違うな~って思いました。(^^ゞ
スペインも行ってみたい国です!
ユミさん
楽しく充実した旅になりました。ありがとうございます。
ピンチョスを作ってみようとクックパットで検索したら、いっぱい出てきました。
いまや日本ではスタンダードになりつつあるのかも知れません。
スペインは、とにかく料理がおいしいです♩
日本人に合っているのかも知れません。
スペイン、おすすめの国です♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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