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能登半島へ〈1〉

能登半島への旅。

言葉にならない風景を、数えきれないほど目にした。

隆起したアスファルト。片側が陥没した道路。ぐにゃぐにゃのガードレール。割れたままのカーブミラー。電線に支えられているかのように、斜めに倒れたままの電信柱。

1年3ヶ月経ち、寸断された道路をどうにか通行できるようにするまでに、多くの人の手でたいへんな修復工事をされてきたのだと思うが、高速道路でさえ、そこここに隆起や陥没が見られ、アスファルトが無傷の場所もうねうねと上下に曲がりくねりジェットコースターのように身体が上下に揺れる。軽い段差は多々あり、四駆のレンタカーがときおり警報音を鳴らした。

富山駅前から走り始めて、およそ2時間。能登町に入った頃には呆然としていた。

 

能登半島に長く伸びた道路を使えるようにすることが、そこに敷かれた多くのインフラを整備していくことが、どんなにたいへんなことなのか、わかっていなかった。

 

2日目。輪島、そして珠洲へと向かった。倒壊したままの家を、何軒も目にした。

屋根が地面に伏し、家のかたちを成していない家。大きく傾いている家。窓硝子が割れ、倒れたままの家財が野ざらしになっている家。ブルーシートを貼り付けた家。「公費解体」と貼り紙された家も数多くあった。

朝7時半に車を走らせて、長野県の佐久平駅から北陸新幹線はくたかで1時間半富山駅へ。レンタカーで能登町へ向かいました。

途中、いくつかの道の駅でトイレや休憩をしました。「道の駅のと里山空港」はまだ使えない状態で、空港のなかに「道の駅」の看板をつけた売店がありました。

トイレをまず整備したのだと、思いました。そこで暮らす人はもちろん、工事に携わる方々、すべての人になくてはならないものです。

写真を撮るのも胸が痛いような光景でしたが、あえて載せたいと思います。向こうから走ってきて、少し先に車を停めました。

迂回して片側通行になっていますが、通行止めではない道路です。これを通行止めにしていたら、いつまでも道路を使えないのだと思います。

通行する車に危険がないよう、見逃しそうなくらいの陥没、隆起した場所にも赤い三角コーンが置いてあるのが印象的でした。すべて復興工事に携わる人の手によるもの。ひとつひとつの安全確認から始めて、修復していくのだと思いました。

午後4時頃、宿付近に到着。宿泊したのは、能登町の縄文真脇遺跡公園のすぐそばでした。

だだっ広い遺跡公園で、ゆっくりと深呼吸をして1日目は終わりました。

2日目。最低気温2℃、最高気温9℃と冷え込みましたが、青空が広がりました。里山を通り、海沿いの道を走り、輪島市へ向かいました。

写真は「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」。小さな田んぼが、1,004枚ある棚田です。Instagramは、こちら

 

 

 

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    ひどいですね。
    でも、載せてくださってありがとう。
    知らなければ、ずっと知らないでしまう光景ですよね。

    美しい千枚田、青空で美しいです。

    トイレの問題、災害があったときに一番に確保しなければならないことですね。
    私も何か備えなくてはと思っていました。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    今回の旅で、考えさせられること、たくさんありました。
    自分の眼で見ても、それでも自分ごととして考えられない部分も大きいのだと思いますが、防災の準備、もっとしっかりやっておこうと思いました。
    白米千枚田。緑の頃に見てみたいです。きっともっと美しいんだろうなあ。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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