先日のエッセイサークルで、茄子を冷凍するという話を聞いた。
田舎である。野菜を大量にいただいたときの対処法を情報交換するのは日常のこと。トマトをそのまま冷凍するのは知っていたが、茄子はやったことがなかった。冷凍するなら油で揚げたものや焼き茄子などかと思っていたが、テキトーに刻み、ジップロックに入れて冷凍するだけ。麻婆茄子ほか炒め物に使うという。
さらには小口切りにした胡瓜の塩もみを平に並べて冷凍し、そのまま皿に盛ってドレッシングなどをかけ、半解凍のシャリシャリ感を楽しみつついただくという。目から鱗の冷凍術だった。
今年はそこまで大量に野菜をいただくことはなく、まだ試していないが、頭にしっかりと刻んだ。
冷凍の仕方などは、あれはダメこれはダメというものはあまりないのだろうが、自分で思いこんでしまっている「ダメ」がある。茄子や胡瓜を生のまま冷凍したら美味しくなくなるんじゃないかと思いこみのまま敬遠していたのだ。
冷凍術。自己流でやってきたけど、きちんと勉強してみるのもおもしろいかも知れない。キッチンに立つ回数は、まだまだ数え切れないほどあるだろう。
自己流で納得してしまうのは、逆にもったいない。
いただいた丸茄子。紫がきれいです。
トマトとマリネにしました。
こちらは、定番の茄子と獅子唐の揚げ浸し。
いただいた胡瓜は、味噌をつけてかじりました。
肉豆腐に入れた山椒の実。収穫して洗ってそのまま冷凍して、煮物をする際に一緒に煮ればいいよと教えてもらって、そうしています。山椒の実があるだけで、まったく違う味わいになります。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。