朝起きて、まず八ヶ岳を見る。
ああ、今朝は白く美しく冠雪している。
ああ、八ヶ岳おろしを吹かせる分厚い雲をかぶっている。
冬が来るなあ。
もう、あと2カ月で今年も終わりか。
そんなふうに考えていたからか、本棚を眺めていて、ふと占いの本を手にとった。
『3年の星占い~水瓶座』である。今年2021年から2023年までの3年間の占いが長い文章で綴られている。
パラパラと後ろから飛ばし読みをしていった。変な癖だ。
そこで、こんな言葉を見つけた。
始まりの瞬間は、いつも「何もない」のです。
2021年の水瓶座は、その何もない始まりの瞬間に立っているという。
お正月や誕生日、あるいは新しい服をおろすときや新しい月が始まるときにさえ、新鮮な気持ちになることがある。そんな気持ちに近い場所に、今年はいるのだとかかれている。
なぜ新鮮かと言えば、「これから先の時間」が、「ここまでの時間」から解き放たれる感じがするからだろうと思います。
過去の縛りがその瞬間に消え去って、真っ白な画用紙のように自由に描ける新しい時間が始まる、というイメージが、私たちの胸にわいてくるからだろうと思うのです。
新しい朝に、今日しか見られない八ヶ岳を眺めて見つけた言葉が、まっさらな気持ちにしてくれた。
2階の窓から撮った朝6時45分の八ヶ岳。
肉眼で見ると、このくらいの大きさに見えるので、冠雪しているか否かすぐにわかります。
いつもいちばん白くなるのは、最高峰赤岳。
権現岳も、雪化粧していました。
ふと手にとった本棚にあった本。右側の3年の星占いです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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