レシピノートを作ろうと思いついたのは、自分で焼いていた天然酵母パンのレシピをすっかり忘れてしまったからだった。
けれどこういう思いつきは、そのまま忘れ去ってしまう可能性が高い。
それが、流れるようにノートを買い、1ページ目のレシピをかきこんだのは、2つの出会いがあったからだ。
ひとつは、エッセイ教室ですすめられた小説『妻が椎茸だったころ』に、レシピノートが登場したことによる。
もうひとつは、栗原はるみの機関雑誌『haru-mi』の付録だった「はるみの味つけノート」を本棚の奥から発掘したからだ。
椎茸からは、レシピノートの存在の深さを。
味つけノートからは、かき方の指針を受け取った。
こうしてすんなりと、レシピノートは始まった。
偶然からもらったプレゼント。60代のライフワークとして、続けて行ければと思っている。
最初のページは、もちろん天然酵母パンだ。
『妻が椎茸だったころ』は、描写の美しい不思議な世界観を持つ小説でした。
栗原はるみの「はるみの味つけノート」です。
こんなふうにかきこめばわかりやすいんだ~と思いました。
久しぶりに入れたドライフルーツは、無花果。
焼き立てを味見しようと、熱々を切りました。
厚めに切った1枚を、夫婦で半分こ。
ずっしり重く、無花果の旨味と甘みとほんのりとした酸味が、ベリーグッド!
シンプルに、かいていこうと思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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