先週、エッセイ教室から帰宅すると、ごろごろと大きく瑞々しい玉葱が玄関まえに置かれていた。10個ほどあり、細長い大根がその上に乗っている。どちらも立派な葉つきだ。
「玉葱」は、夏の植物の季語。
新玉葱研ぎしばかりの刃に応ふ 岡本まち子
刃に応ふが、リアル。
たまねぎのたましひいろにむかれけり 上田五千石
魂色。半透明で白い汁がしたたる、あの感じ。納得した。
玉葱はいま深海に近づけり 飯島晴子
玉葱と深海。意外なようでいて、どこかつながりを感じる。海には渦潮があり、玉葱も渦を持つ、ということなのか。玉葱の渦に吸い込まれ、深い場所まで落ちていくような錯覚に陥った。
人の世の芯まで愛す小玉葱 陽山道子
キッチンにいつも転がっている親しみのある野菜だが、心の深い部分を覗き込むような句が多いように感じた。玉葱のなかに存在する瑞々しい生命力が、スピリチュアル的なものを感じさせるせいかもしれない。

田舎ならではの宅配boxのまえに置かれていた、葉つきの新玉葱と大根。

とってもきれいな玉葱です。

渦潮のような玉葱の切り口。

スライスして、鰹の簡単カルパッチョに。

朝食には、炒めて塩胡椒。甘い!

夫は東京に滞在中なので、野菜庫、冷凍庫の中身と玉葱炒め&オニオンスライスとカニカマ和えの独りの夕餉。

常備菜に、リュウジの無権玉葱も作りました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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