喧嘩した。夫婦喧嘩である。
もとを正せばわたしが悪いのだが、夫だって悪くないわけじゃない。犬も食わないので、詳しくはかかないが、そういうわけでポール・マッカートニーのコンサートは、別々にチケットをとることになった。
その後すっかり仲直りしたので、待ち合わせて東京ドームまで行き、ゲートの前で別れ、それぞれ1塁側と3塁側の席に向かった。
広い広い東京ドームで、ひとりポールの歌を聴く。何とも不思議な感じだった。
しかし、何度か足を運んでいる場所。そして聴き慣れた歌の数々。ポールやビートルズが好きでその場にいるのだろう周囲の人たち。
ひとりでいることなど忘れてしまうほどに、居心地がよかった。
何よりポールの観客を楽しませよう、楽しんでもらおうというサービス精神(いや、もともとお祭り男なのか?)に、思う存分楽しませてもらった。
意味もなく日本語風に連発していた「ゴールデンウイーク!」
いつも通りにかっこ悪い、失礼、チャーミングなパフォーマンス。
「もっと、聴きたい?」と自信ありげに言うアンコール。
ラストの「Golden Slumbers」の前にもう帰って眠る時間だよという仕草。
「また、会いましょう」と日本語で締めくくるところなど、彼はすごいなあ、やっぱ大スターたる人なんだよなあとひとり微笑まずにはいられなかった。
心地よくメロディに酔いながら、この5万人の観客のなかで夫婦別々の席で聴いている人は他にもいるのだろうかと考えた。もしかしたら、すべての夫婦が喧嘩してまた仲直りして、別々の席で同じ時間を過ごしているのかも知れないと、あらぬ想像をしてみたりもした。
ひとりで楽しめることが多いっていうのは、いいことだと思う。だけどふと感じる。こんなにひとりを楽しめちゃっていいのかな? という危うさを。
次回はぜひ、夫婦で楽しもう。
まあ、コンサートの後、夫と彼の友人たちと一緒に飲みにいったんだけどね。
東京ドームに向かう途中に停まっていたトラックのディスプレイです。
東京ドームでのポールのコンサートは2年ぶりでした。
ゴールデンウイーク。お隣りの後楽園遊園地で楽しむ人も多いのかな?
ドームの周りは、すごい人でした。わたしたちもここに座って、コンビニのおむすびとサンドイッチを食べてから入場しました。
夫がスマホで撮った写真です。「Live And Let Die」爆発のシーン。
「Hey Jude」で、座席に配られていたブルーのライトを5万人で振りました。
仲がいいほど喧嘩するって言いますよね。
さえさんご夫婦のような仲良しさんでもそりゃ喧嘩もありますよね。
ほんと夫婦喧嘩なんて犬も食わない。たわいもないもの。
でも、コンサートのチケット別々に取るなんて、ちょっと笑ってしまいました。(ゴメンナサイm(__)m)
先にあるコンサートの時には、すっかり元通りになっているってわかっていながら・・・?(笑)
夫婦別々の席で聴いている人は、たぶん少ないと思いますよ。(笑)
まあ、私達夫婦もコンサートに隣同士で座ってても、各々の世界で楽しんでいるって感じなんですけどね。
ひとりで酔いしれる心地よさも、いいもんですね。
それにしても、ポール・マッカートニーのコンサートって凄いんでしょうね。
5万人が一体となった「Hey Jude」感動ものですね。聴いてみたい~~
ユミさん
夫婦でも親子でも、近くにいれば喧嘩する機会も増えますね~。
ひとりコンサートもなかなかよかったですよ~(笑)
ユミさんご夫婦も、今は離れている時間が多いかも知れないけど、これから先、一緒の時間が多くなったとき、関係性もまた変わっていくんでしょうね。
どうなるんでしょうか。わたしも、仕事を辞めたらどうなるのかな~ってたまに考えます。
「Hey Jude」最後は観客も大合唱でした。楽しかったです♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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