ストレスは、みぞおちに集まる。ヨガの先生に、そう教わった。
深く呼吸をしながら、両手の親指以外4本の指を、息を吐くときみぞおちに差し込むようにする。息を吸うときにはそれを緩める。その繰り返しをゆっくり行うことで、ストレスで硬くなったみぞおちが緩むのだそうだ。
ストレスは朝の方が少なく、みぞおちも緩んでいて指が深く入る。午後になると、その日の分のストレスが溜まってきて、みぞおちも硬くなる。
そう聞いて、毎日のストレスってそんなにも簡単に溜まっていくものなんだと驚いた。何か特別嫌なことがあって、初めてストレスを感じるかのように捉えていたからだ。
ストレスがみぞおちに溜まる、というのは感覚的にとても判る。
わたしは子どもの頃から、みぞおちの辺りには水がいっぱいに入った大きな瓶があるのだという感覚を持っていた。嫌なこと、困ったことが起こると、大きな手がやって来て、瓶の水をぐるぐると掻きまわす。だからみぞおちの辺りが苦しくなるのだと想像していた。小さな出来事にも、瓶の水はそのことごとにあわせた大きさの波紋を広げていった。水鏡のようにしんと動かないときもあった。
その感覚は、今も変わらない。
深く深く呼吸をしながら、みぞおちを緩めていく。ヨガの時間、瓶の水は穏やかにただ水平を保っている。
きのうは暖かでしたが、冬の庭の植物たちも、ストレスを感じているんでしょうか。少し変色したアイビー。
先っぽだけ残っている雪柳の葉っぱ。枝にはもう蕾がいっぱい。
南天の葉は、真っ赤に色づいてるところと緑のところと。
ヒメシャラは、花の名残りと新芽が混在しています。
金木犀の葉っぱです。常緑樹なんですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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