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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

誰かを思う時間

「だいじょうぶ?」

夜中に夫に声をかけられた。ひどく苦しそうにしていたらしい。

お盆休みの最後になってから、夏風邪をひいた。湿った咳が出て、夜中に何度も目が覚める。声をかけられたときも、眠れずに考えごとをしていた。

「だいじょうぶだよ。ありがとう」

心配かけないよう言ったのだが、声はかすれてうまく出ない。余計に心配をかけてしまった。

 

しかし、夫に声をかけられたとき、わたしは自分の風邪のことなどすっかり忘れていた。友人の相談ごとに、もっと優しく答えてあげた方がよかったか、あるいは、力強くはっぱをかけた方がよかったか、さらに連絡をしようかなどなど、ベッドのなかで毛布にくるまりつらつらと考えていたのだ。

 

夫に声をかけてもらい、だがわたしはまったく違う方向へと考えを飛ばしていて、そのすれ違いがひどく不思議に思えた。

そして、想像した。

夫が心配してくれたわたしは、友人を心配している。友人は、もしかしたら今頃ほかの誰かの心配をしているのかも知れないと。

さらにさらに、想像は膨らんでいく。今この時間、真夜中のひずみのなか、起きている人すべてが誰かを心配に思っているとしたら。

そういうことだって、ありえないわけじゃない。そんな時間があったっていい。そんな小さな思いが集まればきっと、世界平和だって夢じゃなくなるんじゃないかな。などと思いながら、温かな気持ちで眠りに落ちていった。

CIMG1304翌朝、庭に出ると今年いちばん早いテッポウユリが咲いていました。

CIMG1307私と同じ背の高さにたくさん蕾をつけた子もいて、これから楽しみです。

CIMG1310

小紫は、花を咲かせている枝と、

CIMG1312

青い実をつけている枝があります。

CIMG1295ホソバウンランが、隣の林との間にいっぱい咲いています。

CIMG1292テーブルの脚に登って、得意げなけろじ。

COMMENT

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  1. ユミ より:

    これだから、夫婦が年とってくると、寝室は一緒がいいらしいんですよね~
    って、話、そっち??(笑)
    誰かを思ってる気持ちが、その誰かと同じ時にお互いに思ってるって時の方が、偶然で、
    ほんとはバラバラでみんな誰かを心配しているんですよね。
    人の事を気にかけているけれど、それを態度や言葉に出すのは難しい時もあるので、
    きっとみんなふとした時に、誰かの事を思っている。
    私の事なんて、誰も気にかけてくれてないわ~って思ってても、久しぶりの友人からラインが届いたりして、喜んでいる自分がいます。!(^^)!

    • さえ より:

      ユミさん
      たしかに歳をとると夫婦一緒の寝室が安心かもしれませんね。
      でも、わたしの親世代は、別にした方が楽っていう人が多いかも。
      良し悪し何でしょうね。
      そうですね。たがいに思っている方が偶然で、バラバラに誰かを心配している方が自然ですね~実際言葉に出すのって、ほんと難しいし。
      忘れた頃に来るメールやLINE、うれしいですよね~♡

  2. ぱす より:

    こんばんわ。
    毛布にくるまっていた!というところで、びっくり!しました。
    やはり、それほどに冷えるのですね~。もううらやましい限りです。
    そのせいで、風邪をひかれましたか・・・。
    お大事にしてくださいね。

    • さえ より:

      ぱすさん
      ありがとうございます♩
      夕べは毛布と掛布団二刀流でしたよ~
      この夏はエアコンなくっても余裕で過ごせたなあと思っていただけに、体調崩してショックでした。
      熱を出したのなんて、何年ぶりだろう・・・

  3. 悠里 より:

    私は夜中の2時、3時にほとんど目覚め暫く眠れないので夫は二階、私は一階に休んでいます。夫婦はやはり寝息1つでも相手の体調のわかる距離にいるのが理想ですね。安心感があります。
    友人からの相談事に、色々心くだこうとするさえさんの思いは、きっと友人の方にも届いていると思います。
    アドバイスよりも話しを聞いてくれたことが一番の励ましだったと思います。私も同じような経験があるけど友人から、話せる人がいてそれだけで良かったと言われました。大したアドバイスは出来なかったけど嬉しかったです。
    また秋の花、色々咲いて来ましたね楽しみです。
    けろじも、小さな子沢山デッキにも上がって来てます。

    • さえ より:

      悠里さん
      わたしも、咳が続く間は夫を起こしてしまうので、別の部屋で寝ることにしました。
      ひとりひとりが違うように夫婦もそれぞれですよね。
      いちばん合ったやり方で過ごすのがいいと思います。
      それを模索するのも難しいんですけれどね~
      友人のこと、ありがとうございます♩
      そうですね。そう思うときが楽になります。
      悠里さんのお家のデッキにもけろじいっぱいなんですね♡

CIMG2876

PROFILE

プロフィール
2016-10-02-11-07-59-1
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

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