隣りの隣りにある甲斐市には、月に一度のエッセイサークルや歯科、ブックオフやいつも使う山吹味噌の白を置いているスーパーなどへと、たまに足を運ぶ。
使う道はそのときによって違い、いくつかあるのだが近道というほどの差はなく、なので気分によって選んで走っている。
そのうちのひとつの道を通って、通るたびに思い出すことがあると気づいた。
天使である。
以前、その道で見上げた空に天使に見える雲が浮かんでいて、不意に優しい気持ちになった。その記憶を、通るたびに思い起こしているのだ。
そして、ふたたびみたび穏やかな気持ちになる。
その道、その場所は、天使に見えた雲のおかげで、優しく穏やかな気持ちになる場所になっていた。
逆に行きたくない場所というものもあって、その場所には負のオーラがあるような気がしていたのだが、天使の道を通って思うのは、負のオーラはたぶん、自分の記憶のなかにあるということだ。
自らの記憶のなかに正も負もある。それならば、空を見上げて、花を愛で、風を感じて、誰かと笑い、優しく穏やかな気持ちになる場所を、ひとつ、ふたつと増やしていこう。
両腕を勢いよく振り上げる指揮者のように、見えました。
鼻の高い外国人のマダムは、夕暮れの我が家の屋根の上にいらっしゃいました。
優しく穏やかな気持ちになる場所、私もふたつほどあります。
さえさん所の山の景色と違って、私はふたつとも海の近くなんですよ。
でも私がその場所へ行くのは、ほんとに時々なんです。
しょっちゅう行くと、どこか特別感がなくなってしまいそうで、
ここぞ、という時に行って、色々物思いに耽りにいくというか・・・
もっとそういう場所を増やしておくと、行き詰った時やなんか、行く場所がたくさんあって、
いいのかもしれませんね。
雲の写真、指揮者はよくわかりました。真ん中あたりですね!(^_-)-☆
ユミさん
海ですか~山梨には海がないので、うらやましいです♡
そうですね。特別な場所をいくつか、特別なときようにとっておくっていうの、いいかも知れませんねえ。
そう考えると、またその場所場所への思いが深くなりそうです。
雲は、いろいろな形に見えますね。
人それぞれ、見えるものが違っていたりするのもおもしろいですよね♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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