先週、手話教室に行く朝、バタバタしていて出るのが遅れた。もう、遅刻確定の時間だ。
先生にLINEして、遅れることを伝えると、気をつけていらしてくださいとのお返事。
車で45分ほどとけっこう距離があるので、わたしも焦らないよう気をつけて運転した。
運転しながら、考える。
10分ほどの遅刻なら、しんと静まりかえった教室に入っていく気まずさはたぶんない。プリントを配りながら伝達事項や雑談をしている時間だ。
でも20分遅れたら、ちょっと恥ずかしいなあ。
そんなイメージを頭のなかに描いていたら、赤信号。車を停めた。
車の時計を見ると、まだ始業10分前だ。みんなギリギリに来るからまだ教室は電気もついてないかも知れない。
ふっと気づく。
遅刻して教室に入っていくシーンは、タイムスリップした未来の出来事なのだと。
いつも考えている、こうなったらどうしよう、ってことごとも実際には起こるかどうかもわからない未来の出来事だ。
そう思った途端、今このときと少しだけ先の未来が交錯する。
こうしてほんの少し先の未来への小さなタイムスリップをいつもいつも、繰り返しながら毎日を過ごしているのだ。
『まんぷく』
おもしろいね~
ラーメン
食べたくなるなあ
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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