春の季語のひとつに「春夕焼(はるゆやけorはるゆうやけ)」がある。
以下、『俳句歳時記』から。
ぼんやりと霞む春の大気を、茜色に染めながら沈む入日が、やわらかな感じをもたらす。単に「夕焼け」は夏の季語。
例句はこちら。
誰恋ふとなく庭にあり春夕焼 勝又一透
これからの季節は、山も霞むことが多くなる。「霞」も春の季語だ。
夏の夕焼けのように、真っ赤に染まるでもなくやわらかに霞んだ茜色が優しい。そんなイメージなのだろう。
同じく春の夕暮れの時間帯を表す季語に、「春の宵(はるのよい)」がある。
夕暮れ間もない、ほの明るい時間帯。春の宵には、どことなく抒情的な気分が漂う。
例句はこちら。
目つむれば若き我あり春の宵 高浜虚子
春夕焼の句も、春の宵の句も、どこか淋しい。
窓から眺める夕焼けの色は、刻々と変化していく。その色も、どこか淋しい。
一昨日、2階の窓から見た風景。
夕焼け雲を背にした八ヶ岳連峰。
西側には、いくつもの夕焼け雲が。
西側のベランダに立つと、南アルプス連峰の甲斐駒ヶ岳。
鳳凰三山は、雪雲の蒲団を掛けて眠っていました。
それから15分ほど経つと、この夕焼け。1階リビングから見た風景。
リビング、西側の窓から眺めた甲斐駒ヶ岳。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
私も今日のブログに春夕焼けの一句を載せました。
リビングからこんなきれいな夕焼けが眺められるのですか!
感激ですね。
夏の夕焼けのようなギラギラした感じではなくほんわかした茜色ですよね。
すっきりした冬木がまたきれいです。
こちらもまだ外が10℃もあります。
ストーブはもちろん消しているし、寝具も少し軽くしました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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