「正月休みだから、気をつけて」
休み中、合言葉のように夫や娘と交わしていた言葉だ。
連休や長い休みには、他県ナンバーの車が多くなる。娘もそうだが、普段運転しないドライバーも多い。年末などは気忙しく、クラクションを鳴らしながら走る車も見かけた。田舎では、紅葉マークをつけてゆっくり走る車もまた多いのだ。
「うわっ、なんでそこまで飛ばして」
黄色から赤に変わりかけた信号に向かい猛スピードで突っ走っていく車には、ヒヤッとした。何か理由があってものすごく急いでたのかも知れないけれど、ただ単に信号待ちが嫌だっただけかも知れない。
信号が変わる前に通りたいという心理は誰にでもあると思う。今なら渡れる。今ならお買い得。今なら食べ頃。「今なら」っていうのに人はけっこう弱いのだ。
運転していると、よく思う。十人十色というけれど、同じ型の同じ色をした車でも1台1台違うんだよなあと。
車間の取り方が違う。ブレーキのタイミングが違う。カーブの膨らみ方が違う。「今なら渡れる」の誘惑に対する耐性も違うだろう。
自動運転の車が増えたら、そういうことも変わっていくのだろうか。
夕暮れの信号って、物悲しくなるような風情がありますね。
年末に洗車できなくて、4日にやっと洗いに行きました。
洗車場でも、みんなそれぞれだなあと思いました。
独り洗車の女性も男性もいれば、そろって車を拭いている家族もいて、
男性だけが一生懸命拭いていて女性は助手席で待つといったカップルも。
みんなちがって、みんないい、のかな。
洗車機のなかで待ってる時間が、何とも異世界な感じ。
洗車場やスーパーの駐車場でよく見かける、ハクセキレイくん。
人慣れしていて、しっぽを振り振り近くまで寄ってきます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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