土から掘り出したばかりの牛蒡を、いただいた。
自宅で食べる分だけ畑をやっているというが、ユンボで掘るというのだからスケールが違う。いっておくが大家族ではなく、我が家と同じふたり暮らしだ。
田舎の「食べる分だけ」というのは、すでにスケールが違うのである。
「牛蒡」は、秋の植物の季語。立冬を過ぎたが、秋と冬が混在している季節である。
以下『俳句歳時記・秋』から。
ヨーロッパ原産のキク科の越年草で、若芽や葉柄も食べられるが、主に根の部分を食用にする。習慣としてこれを食べるのは中国と日本のみだった。
ヨーロッパ原産ということも、中国と日本でしか食べられていないことも知らなかった。
牛蒡など炊いて一日を肯ひぬ 片山由美子
「肯ひぬ(うけがいぬ)」は、肯定するという意味。そこに惹かれる句だ。
また、秋の生活の季語に「牛蒡引く」がある。傍題は、「牛蒡掘る」。牛蒡は、春に蒔いて秋に収穫するのだそうだ。
『俳句歳時記・秋』にも、掘るたいへんさがかかれていた。
根は細長く一メートルにもなり、周囲を鍬で掘って引き抜く。
ユンボのなかった時代は、鍬で掘っていたのだろう。
半日は翳となる畑牛蒡引く 須佐薫子
北杜市にも、半日しか陽が当たらない地域がけっこうあり、普段目にしている風景からこういう句が詠めるのだとハッとさせられた。
掘ったばかりの牛蒡は、瑞々しく、皮を剝いて、そのもっちりとした感触に驚いた。これまで牛蒡を「瑞々しい」と思ったことがなかったが、瑞々しい牛蒡だってあるのだ。
皮を剝くのが、楽しかった。
つき指は、痛みがだいぶ引いたので、気功整体の先生に、普段通りに生活することがリハビリといわれ、がんばっています。
いつもの豚柳川。でも、いつもと違う豚柳川。
レシピノートに、冷凍しておいた山椒の実を追加しました。
牛蒡は、立派すぎてレシピには1本とありますが、半分使いました。
牛蒡が、際立っていました。ひと味もふた味も違った!
翌日は、残りの牛蒡をから揚げに。小麦粉と片栗粉を半々に混ぜてまぶし、3分ほど揚げて塩をふるだけのシンプルバージョンですが、めっちゃ美味しかった。
牛蒡って美味しい根菜ですよね。
秋田の鍋きりたんぽにも欠かせないものです。
唐揚げ美味しそうですね。
こちらは青森が近いので産地直送が買えます。
塩と青海苔を振っても美味しそうですね。
近々作りたいと思います。
ごめんなさい、書き忘れました。
>「肯ひぬ(うけがいぬ)」は、肯定するという意味
ひとつ勉強になりました。
うけがいぬ・・・・いい言葉ですね。
若いころと比べて一日であれもこれもできなくなった自分を感じます。
でも、それでいいのだと思います。
何か一つやったぞ~今日はこれでいいよね!と自分を肯定する事って大事だな~と思います。
牛蒡を引いて…結構重労働だと思います。
私もこの言葉に惹かれました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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