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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

茸・椎茸~秋の季語

椎茸を収穫して、少しずつ楽しんでいる。

夫が、何年かまえから庭で栽培を始めた。

丸太にドリルで穴を開け、椎茸やヒラタケの菌を植えつけ、影になる場所で乾かないように菌が育つのを待つ。

水道水では育たないので、雨水を貯めてときどきかけているようだ。

 

椎茸は、秋の季語だろうなあと『俳句歳時記・秋』を開くと、季語は「茸(きのこ)」で、「椎茸」は傍題だった。

椎茸のぐいと曲がれるところあり  嶋田麻紀

なるほど、椎茸の太く存在感ある”柄”の部分を言い得ている。

ほかに、傍題は「菌(きのこ)」「茸(たけ)」「初茸」「毒茸」「茸汁」などで、季語として立っているのは「松茸」「占地(しめじ)」のみだった。香り松茸、味占地だ。

松茸の椀のつつつと動きけり  鈴木鷹夫

熱い椀が、自らの熱で動くその様子を「つつつ」というオノマトペでユーモラスに詠んでいる。松茸の椀は、やはり特別なのである。

しめぢなます吾が晩年の見えてをり  草間時彦

松茸の句には、やはり特別なものをそっと扱うような感じがし、占地は、身近な食材にしごく普通に暮らしていること、その我が身を思うように詠まれた句が多いように感じた。

 

これからますます、茸の美味しい季節である。

家の北側の日陰になる場所で、栽培しています。

こんなふうに、出てきて。

日陰でひっそり育つんですね。

収穫した椎茸。

バター焼きが、いちばん美味しい食べ方かも。

今年2度目の鍋は「鶏たたき鍋」でした。収穫した椎茸以外に、買ってきたヒラタケも入っています。

椎茸があるとなしでは大違い。←これ、俳句?

一日はおまけのごとし茸汁  宇多喜代子

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    椎茸があるとなしでは大違い・・・・・お見事です!

    椎茸、いいですね。
    おとといかな?きのこは縄文人も食べていたことを知りました。
    椎の木に生えるのがしいたけ、松の木の下に生えるのがマツタケ
    今更ですがなるほどと思いました。楽しかったです。
    ラジオ深夜便で聴いたのですが新潟の縄文研究者 岡村道雄さんのお話です。
    もし興味がありましたら聞き逃しサービスで聴くことができます。
    電話でのインタビューなのでちょっと聞きづらかったのですが・・・・。

    我が家は20年ほど前に母の弟から椎茸のほだ木をもらいましたが、生育環境が悪く一個も収穫できませんでした。
    さえさんのお宅の環境は素晴らしいですね、見ただけでわかります。
    まだいただいたすだちがあるので、シイタケ買ってこようかな?
    塩焼きもにスダチを絞って食べるのも最高に美味しいですよね。
    バター焼きも美味しいですね。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    お見事・・・(笑)句会に出したら誰も選んでくれそうもないですが。
    椎茸、美味しいです(^_-)-☆
    ラジオ深夜便、聞き逃しで聞いてみました。
    おもしろかったです。当たり前ですが、縄文時代にも地震があったのか~と思ったり、赤松は、そんなに育ちやすいのかと感心したり。
    ちなみに、うちの土地は赤松の林だったので、50年くらい前には松茸、とれたこともあったとか。
    今は1本も赤松はないんですが、たくさん松の新芽が出ています。確かに、強い生命力を持っているんですね。
    椎茸は、シイの木に生えていたのか~♩
    塩焼きにスダチ、その手があった! と手を打ちました。
    バター焼きには、ちょっとだけ醤油を垂らすとさらに美味しくなりますよね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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