東京に住む友人と、女子会をした。
「たまにはゆっくり飲んで、泊っていきなよ」
誘ってもらい、お言葉に甘えてそうすることにした。
カレンダーに予定をかき楽しみにしていたのだが、当日パジャマを鞄に詰めると子どもの頃の遠足前日を彷彿とさせるほどわくわくしてきて自分でも驚いた。
「わーい。お泊り、お泊り、ランランラン」
若い人はまだ見ぬ世界だろうが、人間50年くらい生きたところで中身はそうそう変わるものではない。友達の家に泊まりに行こうとパジャマと土産の日本酒を鞄に詰めるだけでも、楽しやうれしやと鼻歌交じりにスキップしたくなるほどに、おばさんだってわくわくするのだ。
友人と、そのまた友人と3人で思う存分ビールを飲んだ。さらにワインも飲んだ。何をしゃべったかと訊かれても、他愛のないこととしか言いようがなく、ただただ飲んで食べてしゃべっての楽しい時間を過ごした。
ぐっすり眠って翌朝起きると、枕の上に敷いてあったタオルの模様がくっきりと顔半分に残っていた。
「見て見て。ぐっすり眠り過ぎたみたい」
顔半分を突き出して友人に見せ、一緒に笑った。
「葡萄はたがいを見ながら熟す」
トルコの諺である。人間も近くにいる人に似ていく。影響を受けたり、学んだりして成長していく。そんな意味だそうだ。
自分自身の嫌なところやダメなところが目について、限りなく落ち込むときもある。けれど、自分の嫌なところもダメなところも、こうして友人と過ごす時間が変えてくれるのかも知れない。そう思うと、むくむくと希望が湧く。
まあ、果てしなく飲んで食べてしゃべって来ただけなんだけれど、酔いの合間に混じる冷めた意識のなかで、そんなふうにまじめに考えたりもしているのだ。
YONAYONA BEER WORKSでは、ビール3種類飲み比べをしました。
「いろいろ飲んでみて、好きなのを4杯目に頼もう」と友人。そうしました。
それからハーモニカ横町へ。
野菜たっぷり餃子の店みんみん。いつでも満席だそうです。
お腹いっぱい、と言っていたはずだったのに(笑)
友人の心づくしのお料理を、さらにいただいて。
友人宅のお庭には、レモンが生っていました。葉っぱもとってもいい匂い。
ワインレッドの菊の花も、眩しく咲いていました。
花も、おたがいを見ながら微笑み合って咲いていくのかな。
友人の友人ちよちゃんからいただいた手編みのブローチです。
なんと、していったペンダントとぴったり同じ色でした。うれしい。
おはようございます。
女子会、お泊まり、いいですね♪
大人同士、気遣いもしながらの心地よい時間がいいですよね。
他愛ない会話もいいんですよね。
そういう事が共有できる人がかけがえのないこと。
最近そう思います。
葡萄はたがいを見ながら熟す。
いい言葉ですね。人と人との付き合い、つながりもそういうものですね。
ぱすさん
おはようございます。
ほんと、他愛のないおしゃべりっていいですよね~♩
リフレッシュしました。友人に感謝です。
影響を受けて、少しでもいいところが自分のなかにも芽生えるかも知れないと思うとホッとした気持ちになります。
人とのつながり、そうですね。みんな、おたがいに影響しあって生きているんですよね。
女子会、いいですね~
お泊り出来たのなら、なおの事、飲んで喋って喋り疲れてぐっすり寝たご様子、想像できます!(*^^)v
東京の下町の景色とお料理の後の、お友達の手料理のすごさに驚きました。
トルコの諺「葡萄はたがいを見ながら熟す」なるほどですよね。
身近な人に似ていく、影響を受けて成長していく・・・
自分も人に影響を与えているのかな?
人から影響を与えてもらっているのは実感できるけど、自分が人に影響与えるような自信がないのが本音です。
良い影響を与えられる人になりたいです。
ユミさん
ほんと、のんびりしてきました♩
いつおじゃましてもきちんと片付いていて、手料理を出してくれることに、わたしも驚いています(笑)
そうそう。同感です。
自分が影響を与えているかもしれないと思うと、わたしも不安になります。
自信ないですよね。
いい影響を与えられるように、そう思いながら生きていくしかないのかな。
わたしは、ユミさんにいっぱいいいものいただいてる気がします♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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