草取りをサボっていた茗荷畑。
夫が草取りをしたら、ぼろぼろと茗荷が採れた。
顔を出すどころか、とってとってと花を咲かせ身体を乗り出している。
大量に採れたので、大量にいただくことにする。
思いつくレシピは「しっとり豚茗荷」。ツレヅレハナコの『女ひとりの夜つまみ』に載っていて、何度もリピートして作っている料理だ。
このレシピの美味しさは「家庭科の授業は忘れて!」とかかれているほどに、基本と呼ばれる料理法を疑い、自分流に美味しさを追求しているところからきている。
豚しゃぶは、ふっとうした湯を弱火にし、そこにくぐらせ色が変わったらさっとザルに揚げてそのまま粗熱をとる。氷水で冷やすと脂が固まり美味しくなくなるとある。わたしもハナコさんの教えに従いそこを忠実に再現している。
「美味しいね、これ。味つけは何?」
夫が、珍しく「味つけ」のことまで訊ねた。
「柚子ポン(2)とエクストラバージンオリーブオイル(1)。それにおろしにんにく(お好みの量を)だよ。」
だが、ふふふ。この美味しさは、それだけではなかったのだよ。
もちろん、彼が収穫してくれた茗荷が採れたて新鮮で味わい深かったことは言うまでもないが。
茗荷畑です。花が咲いて可愛い♡
太った美しい茗荷たち。ピンク色に頬を染めて。
7~8個たっぷり刻んで和えました。「しっとり豚茗荷」です。
もちろん毎朝のお味噌汁でも、楽しんでいます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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